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ふぇら・ふぇちっ! DATA パラメータ内容 プレイ内容 DATA ブランド Parthenon 発売年月日 06/15/2007 体験版 なし 修正ファイル なし ディスクレス 可能 攻略可能ヒロイン 1人 END数 2つ(ハッピーとノーマルのみ) 回想モード CG Hシーン CG数 16枚(差分含まず) Hシーン数 34個 音楽 BGM5曲? 音声 女性のみフルボイス(榊木春乃) 音量調整 ボリューム調整対応 スキップ 未既読対応(ctrlで強制スキップではない) バックログ バッグログ中の音声再生対応 右クリック ウインドウ消去 ホイール ログ対応(バッグログウインドウ表示タイプ) セーブ数 40個 クイックセーブ なし オートセーブ なし 攻略済みデータ なし(互換性持たせるために弄る必要がある可能性) 攻略ページ なし(OHPにヒントページあり) 2ch感想置き場 なし 備考 バッググラウンドで動作。フェラゲー パラメータ内容 パラメータ名 効果 HP 体力。行動制限 らぶ 愛情。行動制限 えっち 淫乱度。行動制限 状態 普通 愛情 欲情 献身の四段階。らぶとえっちの数値によって変化。多分これの高さによって、Hシーンが変化する模様 プレイ内容 奉仕系 フェラ パイズリ 69 本番系 正常位 後背位 騎乗位
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PRITANISM~プリたんの戦火の勇気~ DATA 評価ランク パラメータ内容 プレイ内容 DATA 内容 概要 ブランド BLUEWATER 発売年月日 05/11/2007 修正ファイル なし ディスクレス 可能 攻略可能ヒロイン 1人 回想モード CG Hシーン CG数 差分なしで15枚(FLASHアニメめいた動画あり) Hシーン数 差分なしで15個 音楽 5個? 音声 ヒロインのみフルボイス(紅月ことね) 音量調整 ボリューム調整対応 キャラ毎の音量調整対応 スキップ 未既読対応(ctrlで強制スキップ) バックログ バッグログウインドウ表示 バッグログ中の音声再生非対応 右クリック ウインドウ消去 ホイール ログ対応 セーブ数 12個 クイックセーブ なし オートセーブ なし 攻略済みデータ あり(prdataフォルダ内の同名ファイルに上書き) 攻略ページ なし 備考 同人 バッググラウンドで動作可能 評価ランク 選択肢 投票 ★★★★★ (2) ★★★★☆ (0) ★★★☆☆ (0) ★★☆☆☆ (0) ★☆☆☆☆ (0) パラメータ内容 パラメータ名 説明 淫乱値 ヒロインの攻略進行度 体力値 ヒロインの体力 プレイ内容 本番系 正常位 後背位 騎乗位 愛撫系 オナニー 胸を愛撫 局部を愛撫 奉仕系 フェラチオ パイズリ イベントでのシーンは除外しています。
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http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1303394673/601-610 「なぁ、どうしたんだよ?」 最近麻奈実の様子がどこかおかしい。 どこか元気がないんだよな。 でも、前に今回みたいな勘違いな落ちかなと思ってしばらく様子を見ていたがそうではなく、やはりなにか心に影を落とす何かがあるにちがいない。 麻奈実がそんな状態なまま自分の面子のため何日も放置していた俺が憎らしい。 俺の愚かさを少しでも挽回できるように俺は麻奈実に直にきくことにしたんだ。 「え?…な、なんでもないよ…」 あきらかに動揺する麻奈実。 「なんでもないことないだろ。悩み事があるんなら相談にのるぞ。いつもいつもお世話になってるしな」 麻奈実は少し表情を明るくし、 「きょうちゃん…ありがとう…でも、こればっかしはあたしがなんとかしないといけないことなの…」 そういうと再び表情が曇る。 くそ、力になれないなんて… 「そっか。でも無理するなよ。もしかしたら俺も少しは手伝えるかもしれない。そのときは遠慮なく頼れよ」 麻奈実は力無く笑って頷くのだった。 放課後、今日はゲーム部に顔を出さす日だがそれは無視して麻奈実と一緒に帰ることにした。 黒猫はちょっと残念な顔をしないでもなかったが気のせいか。いや、気のせいではない。それは黒猫の大の仲良しの瀬奈が最近学校に来ていないのだ。そのため俺がいなくなるとめっきり口数が減ってしまうのだ。 そんな邪推はあるいは的外れかもしれない。そうだ。あの黒猫のことだ。俺がいなくても部長や真壁君とマニアックなゲーム論でも展開してるにちがいないだろう。 なんにせよ、目下俺は麻奈実の悩みを探して解決すべく、麻奈実とできるだけ行動をともに必要がある。 今日は図書室で勉強を教えてもらい、その後田村屋に寄ることになった。 勉強中は普段と普段とそんなに変わらなかったが田村屋に向かう麻奈実のあしどりがちょっと重い気がするな。自分の家に関係があることなのか? まさかじじいが危篤とか? そんな俺を待っていたのは、白装束姿のじじいだった。 「うおいっ、なんちゅう格好してんだ」 しかし、じじいは無言でこちらを恨めしそうに見ている。 な、なんか本格的だな… 「なぁ、麻奈実、なんかいってやれよ」 と言っても麻奈実は無反応。 ロックやばあさんもいるがじじいについて全く反応しない。まさか見えていないのか? え?まさかホントにじじい死んだの?それでいまみえているのは何か未練を残したじじいの地縛霊!? 「な、なにか思い残すことでもあったのか…?」 俺はビビりながら地縛霊と化したじじいに尋ねる。 じじいは明らかに脚をつかわずに滑らかにこちらに寄ると心底恨めしそうな声で 「麻~奈~実~と~結~婚~し~ろぉ~」 「なに言ってやがる!?」 バシンとじじいの後頭部を叩く。確かな手応えを感じる。 すると 「あんちゃん、煽られ耐性なさすぎ!俺なんて帰って2時間は無反応だぜ!」と自慢げにロック。 「あらあらおじいさんに反応しちゃだめですよ。図にのらせるだけですからね。ちなみに私は朝からおじいさんと目線を合わせていませんよ」とばあさん。 「うおっ、じじい可哀相すぎっ」と俺は思わず口を滑らすと 「家のモンにかまってもらえなくてワシは寂しかったんじゃ」と泣きついてきやがった。 田村家のじじいへの扱いだんだんきつくなっていくな。しまいには死んでも葬式あげてもらえないんじゃないか? そんなじじいに一抹の同情心を抱く。 そのあとばあさんとじいさんから麻奈実といつ挙式を上げるんだなんだかとからかわれたのはいうまでもないな。 しかし、麻奈実はその会話に加わらずお茶の準備や家事の手伝いをしたりしていたな。 夕食をご馳走になり、泊まれと言われるまえに家に向かった。 家に帰ると 「しぇ、んぱぁぁ~い、お、かえぇりぃなさぁぁ~いいんっ、あっ、、ん、、そこぉぉぉ、、、じゅる、あはは、、れろれろ、、、」 リビングで薬を投与された赤城の妹の瀬奈があへ顔のまま親父にアナルを犯されていた。 「京介、今日は遅いな。はぁはぁ、瀬奈ちゃん、おまんこからいやらしい液がだらだら出ているよ。いやらしいね」 「ん、、、だってぇ、、だぁい、、しゅけのぉ、ねぇんりょおうぼぅがぁんんっ、、あたしの、、ろぉなぁぃでぇ~、、ん、、とぉけちゃってぇ~るのぉ~ぅん」 親父は瀬奈の腰を掴むと上下にゆっくりじらすように動かしていく。瀬奈はそのたびに喘ぎを上げ、蜜壺から淫猥なる液を垂らしていく。 「ただいま。麻奈実のとこで食べてきた」 そう言うと 「地味子とはしたの?ねぇ?」 どこからか桐乃のからかう声が聞こえてきた。 声を向いた方をみると60型のTVのディスプレイに桐乃とお袋、それに赤城兄の浩平が全裸で絡みついている。 浩平は左右から桐乃とお袋に挟まれ、「せなちーのお○んこトロトロだよ~おにいちゃんはこのお○んちんをどこいいれたいの?」と桐乃に声責めされている。 カメラのモニター越しにリビングの親父と瀬奈と両親の寝室にいる桐乃とお袋と浩平はプレイを見せ合いしているのだ。 「実の妹のとろとろお○んこをこの棒で掻き混ぜたいんでしょ?ねぇん…」とお袋も浩平に囁きかける。 「あぁぁ…入れたいです!ぼくは瀬奈に生でいれたいです」と浩平。 俺はため息つくと制服を脱ぎ、裸になる。 浩平の目の前で瀬奈のとろとろお○んこに挿入する。 浩平の絶叫がスピーカーから聞こえた。 「うわ、ますます勃起させてる。この変態!」と桐乃はなじると浩平の肉棒を自らの中に取り込む。 赤城妹は俺と親父に挟まれ、赤城兄は桐乃とお袋に顔と性器を塞がれる。 俺は瀬奈の口の中に強引に舌を入れる。瀬奈はとろんとした目のままなすがままだ。腰を動かし、瀬奈の舌を舐めながら麻奈実のことを考える。 麻奈実の様子は学校だけではなく、自分の家でもどこかおかしかった。いやむしろ家の方がその度合いは大きかった。 他の家族はどうかというとロックもどこかおかしいんだ。俺に対しなんかよそよそしいっつーか後ろめたいことを隠してる感じだったんだ。 そのことを麻奈実のことも合わせて聞いたら案の定ロックはひどく狼狽しながらもなんでもないとあからさまなごまかしをした。 そんなことを考えながらふとともに粘性の液体がかかるのを感じる。ふと俺と瀬奈の結合部分を眺め遣ると白い泡のようなものが出てくる。精液だ。しかし俺はまだ射精していない。親父のだ。 子宮にたっぷり注がれた親父の精液が俺の弩張したものによって瀬奈の愛液とともに外に追いやられているのだ。 思考を戻す。そういえば、麻奈実とロックの会話がほとんどなかったな。ん?珍しく姉弟げんかでもしてんのか?しかしこの天然姉弟なら数時間、いや数分で仲直りしそうなんだがな。 瀬奈の子宮の向こうから俺の亀頭が刺激される。瀬奈の大腸を掻き乱す親父の肉棒がこちらまで衝撃を与えているのだ。 俺の携帯が鳴る。麻奈実からだ。とろんとした気持ちが吹き飛ぶ。瀬奈と行為をしたまま電話に出る。 「……」 「どうした?」 「…ええっとね…きょうちゃん…」麻奈実のらしくない躊躇いが声。瀬奈が俺の耳たぶを舐めはじめる。 「おう」 「あ、あのね…」なかなか切り出さない麻奈実の煮え切らない態度に俺は苛立ちを瀬奈の乳首を噛んで紛らわす。 瀬奈は声を発する。 「だ、だれかそこにいるの…?」 「いや、俺だけだ。で?」 瀬奈の性器から俺の性器に微量の薬が染み込むのがわかる。瀬奈ととろけるような錯覚に陥る。瀬奈は親父がうっかり家に住む持ち帰った事件の物証である麻薬を誤って吸引してしまった。 一回の摂取であるため依存性などの禁断症状はでなかったがそのかわりこの麻薬は少量でも強力な催淫性を催し身体から自然に抜け出るにはまる一ヶ月はかかる。 性行為を行うことで性器を介して薬を抜くことができるのだ。 だがここで意識を混濁させるわけにはいかない。どうにかして理性を保つ。 「……その、きょうちゃんに相談したいことがあって…」「わかった。今からだよな?今からそっちにむかう」 腰が勝手に動く。とめられない。 「…あ、うちじゃなくて…帰りにとおるあの公園で…」 俺のなかでなにかが猛烈な勢いで高まるのを感じる。 「わかった。今すぐいく」 携帯を通話を切ると俺は瀬奈にどろどろの液を射精する。抜くと白い液が垂れて来る。 俺は素早く服を着込むと公園に向かった。 公園につくと麻奈実がブランコにぶらさがっていた。となりのに座る。 「ごめんね」すまなそうな麻奈実。 「気にすんな」本当に気にする必要はねぇ。俺は好きで麻奈実の役に立ちたいんだ。 麻奈実は相談内容を話し出した。 なんでも弟のロックの自分への態度がおかしいという。 「あたしに最近ベタベタ甘えてくるの」 「シスコンだもんな」 「それに一緒に風呂に入っているときにね」 「仲いいな~」 「あ、、、あれをね」 「ふむ、あれか」 「あれなの。あれをね、大きくして私にみせつけるの」 「……」 「それにね、お風呂の床に仰向けになってソープごっこしようなんていうのよ」 「……」 「それを拒否するとね今度はあれを触ってほしいっていってくるの」 「……」 「それからたまに一緒の部屋で寝るんだけどね。夜中に目を覚ますとあたしの上にのっかっていたの。」 「……」 「のっかるっていってもほとんど重さは感じないくらいなの。でも寝間着ごしに弟のあれをあたしのあそこに押し付けるのはわかるの。躊躇いがちにちょんちょんって感じ何だけどね」 「……」 「びっくりして声もでないよね。でも弟はわたしになにがしたいんだろ?まさか、姉弟なのに、わたしと…」 「わかった。何も言うな。俺にまかせろ」 数日後 「どうだ?」 麻奈実に調子をきく。 「う~ん、なんだか喜んでたよ。あんちゃん最高!って」「そうかそうか」 俺はロックに麻奈実そっくりな人形を渡したのだ。 さらに数日後 「あのきょうちゃん、やっぱりだめみたい。またまえみたいにおかしいの」 「うーん、そうか。なら麻奈実にも手伝ってもらうか」 「?」 俺はロックに渡したものを見せる。 「あ、あたしそっくりだよ、このお人形さん」 「そりゃそうだよ」 俺はロックが麻奈実とセックスしたい。つまり近親相姦願望があることを明かした。 「や、やっぱり…」落ち込む麻奈実。 「でも近親相姦願望もってるのは日本では6割ちかくに臨むんだぞ。ロックはじつはそんなにおかしくなかったりするんだ。この場合願望をある程度叶えないと大変なことになるんだ。その方法がこれさ」 と携帯で俺と桐乃とのセックスを見せる。 「え?え?なにこれ?」驚く麻奈実。 種をあかす。 「人形さんで合成?」 「そうだ」 俺は麻奈実にロック似の人形を持たせ近親相姦映像をつくることを提案した。 そのまた数日後 「みてみてーこれ」 「お、よくできてるな」 麻奈実は自分の弟とのセックス映像を見せた。 まるで本物みたいだ。 「で、どうだ?」 「だめだったみたい」 「え?」 「だってわたしたちここまでしてるのよ」 と別の動画をみせる。 「え?」 麻奈実のアナルにロックが嵌めていた。二人とも裸だ。これは合成ではない。 「お尻まではやらせてあげるの。でもあそこにいれるのは近親相姦になるからだめよね…」 つづく… 次回予告 麻奈実嬢と彼女の実弟の行為を前に高坂兄妹、瀬奈兄妹、そして高坂親子は何を想うのか。 次回「禁忌の代償は」 嘘です。 次はブリジットちゃんでも出そうかな。
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http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1330012485/107-115 『お、おい、ちょっとマジかよ!?』 『当たり前だろ。こんなことマジじゃなきゃ、できねえよ』 『ちょっと待てよ!』 未来のスーパーアイドル来栖加奈子様は、左手と左足、右手と右足をヒモで 縛り付けられた状態だ。 何だっけ? どっかのお城のてっぺんにある魚?の ような海老反った格好のまま、腹ばいにベットの上に居る。 そして同じベッドの上には、よく見る顔の男。加奈子のダチの兄貴の京介だ。 『じょ、冗談だよな!?』 『大マジ♪』 京介はそう言うと、加奈子の履いている超ミニのスカートをたくし上げた。 薄布に包まれた自慢のヒップが京介の前に晒される。 『止めろ! バカヤロウ!!』 『止めろだと? こんなエロいパンツ穿いてきて、本当は期待してたんだろ?』 『くぅっ!』 京介から家に誘われたもんだから、まあ“礼儀”っつーか、何というか、 エグい形の勝負パンツってヤツを履いて来たら、このザマだヨ。 『どんな感じかな~?』 京介がその手をパンツの紐にかけ、ゆっくりと引っ張って絡みを解く。 その感触が腰から加奈子の全身に痺れるように伝わってくる。 『あっ!! あっ―――――!!』 紐の支えを失ったパンツは、京介の手で加奈子の下半身から剥ぎ取られた。 京介の前に顕れたヒップがブルブル震える。 一体これから何が起こるのか、わかんねえヨ。 『止めてくれ! ヨメに行けなくなる!』 『ふん。躯はチンチクリンだけど、ここはまあ、それなりだな』 京介が加奈子の秘部を眺めながら、獣のような表情で猥雑な言葉を発する。 信じられねえヨ。これがあの桐乃の兄貴なのかヨ!? カチャ カチャ ―――ベルトを外す音? オイ! マジかよ!? 『それだけは止めてくれヨ!! 加奈子まだ―――』 加奈子の懇願する表情をうっとりとした表情で眺めながら、京介はその下半身を 加奈子の秘部にあてがう。クソッ! こんな形でなんてヨオ!! 『じっとしてろ!』 京介のドスの利いた声に怯え、秘部にあてがわれた熱い猛りに怯えた加奈子は もう何も為す術がなかった。 そして――― 『くぅっっっっ――――!! ひぎいいいぃぃぃ―――!!!』 京介の下半身が加奈子の秘部を貫き、その痛みに思わず悲鳴が漏れる。 終わった―――。加奈子の‥‥‥加奈子の‥‥‥‥‥‥初めてが。 『お前、初めてかよ? キツイなあ~」 京介は自らの下半身を通じて伝わる加奈子の“初めて“を貪ってやがる。 痛ってええええええ!! チクショー!! ぜってー許さねえええええ!!! 『お、おう、うおおおおお‥‥‥‥‥‥!!!』 京介が籠もった雄叫びを上げると、加奈子の躯にその全体重を乗せてきた。 そして、加奈子の下半身には脈打つ猛りの感触が伝わる。 重いぜ‥‥‥。痛えぜ‥‥‥。そして‥‥‥熱いぜ‥‥‥。 京介が下半身を乱暴に抜き取った加奈子の秘部には未だ鈍い痛みが纏わり付く。 クソッ! 動けねえヨ。ヒモで縛られた上に、痛みで全身が縛られてやがる。 『許さねえ‥‥‥ぜってー許さねえ‥‥‥』 『何が不満だ?』 『バカヤロウ! ヨメに行けなくなったじゃねえかヨ!!』 『‥‥‥俺が貰ってやるよ』 『え‥‥‥』 『加奈子、愛してる』 『京介‥‥‥ありがとう』 京介はベッドの上で丸くなっている加奈子を優しく抱きしめる。 そして加奈子は京介の胸に顔を埋め、その幸せを噛み締めた。 『ああ、ヒモ、解いてやるよ』 『待って、京介! できれば‥‥‥このままもう一度‥‥‥ね♪』 『お前、こういうの、お好みなんだな』 『どれがお好み?』 【終】 「~~~~~~~~~~~っ!!!!!!」 「どう? カナちゃん? この新作の感想は?」 漫画家・来栖彼方の“新作”を読まされた加奈子は酷い頭痛に襲われた。 「姉貴? 色々と訊きてえことがあんだけっど、訊いていいかナ?」 「もちろん!」 「まず、この女、加奈子にそっくりだよナ? 男の方はダチの兄貴にそっくりだ」 「だって、カナちゃんと、きょーすけくんをモデルにしたんだもん」 「信じらんねえ‥‥‥。しかも名前までそのままじゃねえかヨ!」 「ああ、名前だけは変える予定だから安心して」 「まさかこれ、売るんじゃねえよナ?」 「もっちろん、売るよ~♪」 「止めろ! こんなのが表に出たら、加奈子、ヨメに行けなくなるヨ!!」 「そん時は、きょーすけくんに貰ってもらえばいいし」 「それはマンガの中の話だろ。いい加減にしろヨ、このエロマンガ脳!」 マジ信じらんねえ。実の妹をエロマンガのモデルにするなんてヨ。 「せんせーは、アイデアに詰まると身近の人をモデルにしちゃうんですよねー」 アシスタントに来てくれている星野きららさんが、半ば呆れながら言う。 「だってー、ほっしーの妹さんが描いた近親相姦マンガはそれで大受けだったし」 勝手にモデルにされたその兄妹が気の毒すぎるぜ。 「それに、ストーリーもひでえヨ。この女、レイプされてんだろ? なのに『愛してる』の一言でハッピーエンドの超展開? ありえねえヨ!」 「ページが足りなくなっちゃったからね。何せ、使えるページ数が少ないし」 薄い本の宿命ってやつかヨ。 「しかもこの女、縛られる変態プレイ好きなのかヨ? 詰め込みすぎ!」 「ん~、ダメかなあ?」 ◆◆ルート分岐◆◆1.かなかなちゃんは乙女2.エッチなかなかなちゃん3.かなかなちゃん、ひくわー!「ダメに決まってんだろ。いい加減にしろよ!」 加奈子は薄い本を床に叩きつけて、姉貴の仕事場を飛び出した。 色々ひでえマンガを見せられてきたが、今回は特にひでえ。 もう気分サイアクだぜ‥‥‥。 翌日。学校に行くために玄関を出た。姉貴はまだ寝ているらしい。 いつもの待ち合わせ場所に行くとあやせが居た。もうすぐ桐乃も来るだろ。 「おはよー、加奈子」 「ああ‥‥‥おはよ」 「どうしたの加奈子? 具合でも悪いの?」 「もうサイアク」 やれやれ、昨日は‥‥‥ああ! 思い出したくねえヨ!! 「おはよ、加奈子」 「ああ、桐乃、おは‥‥‥」 桐乃の声に挨拶しようと振り返ると、そこには桐乃の兄貴、京介が居た。 「よう」 「――――ッ!!!」 「どうした?」 「ぬああああああああああっ――――!!! この変態ヤロー!!!!」 ドスッ 加奈子は思わず、京介に力任せの腹パンをかまし、走って逃げた。 そこから先のことは、崩れ落ちる京介の姿以外は良く覚えてねえ。 後で聞いた話では、桐乃とあやせの面前で変態呼ばわり+腹パンをかましたせいで、 京介は二人に問い詰められて、クソ面倒臭えコトになったらしい。 ちょっと京介に悪かったかもナ。 お詫びに今度会うときは、勝負パンツを穿いていってやるよ。 ただし‥‥‥脱がせるのは無しだぞ? チョイ見せするだけだからナ? 『どれがお好み?』かなかなちゃんは乙女ルート 【了】「ダメダメダメ!! これは没収すっからナ!!」 「ええーっ!? 折角印刷したのに! それ見本1部しかないんだよ?」 「うっさい! うっさい! 没収! 没収!」 こんなモン、姉貴に持たせていたらどうなるか解ったモンじゃねえヨ。 薄い本を持って姉貴の仕事場を出ようとすると、姉貴が言った。 「ねえ、カナちゃん。捨てるのなら、ここにシュレッダーがあるんだけど」 いきなり何を言い出すんだヨ? 姉貴はヨ? 「‥‥‥いや! 姉貴なら再生させるだろ? とにかく没収!!」 「再生って。いくらせんせーでも、それは無理でしょ」 「いや、きららさんは姉貴の能力を知らないから、そんなことが言えんだヨ」 「‥‥‥カナちゃん」 「何だヨ?」 「その本、ちゃーんと大事に“捨てて”よね」 「おう、任せとけヨ、姉貴!」 仕事場を出て加奈子の部屋に戻ると、ベッドに身を投げた。 そして、姉貴から取り上げた薄い本を開く。 「にひひひひ‥‥‥京介え♪」 『どれがお好み?』エッチなかなかなちゃんルート 【了】 「ダメだっつーの! こんなモンはこうしてやっからナ!!」 加奈子は仕事場にあるシュレッダーに薄い本を突っ込んだ。 ギュイーンと無機質な音とバサバサという紙を切り裂く音が仕事場に響く。 「フッ。これでオッケー」 「あー! カナちゃーん!! 折角の見本を!!」 「と・に・か・く! あんな内容はぜってーダメだかんナ!」 「はーい。カナちゃん、わかりましたー」 その棒読み口調、本当に解ったのかヨ? ここはキチンと釘を刺してやんねえとナ。 「加奈子をモデルにしない! 京介もモデルにしない! 名前も使わない! OK?」 「OK、OK!」 「解りゃ、いいんだけどヨ」 「でもいいアイデアが無いんだよねー。カナちゃん、何か無い?」 「女子中学生にエロマンガのアイデア求めんなっつーの!」 「そうですよせんせー。加奈子ちゃんは中学生なんですから、わからないですよ」 「お、おう‥‥‥きららさん、解ってんじゃん」 「そっかー。中学生だもんねー。エロい話は無理かー」 ようやく解った様子の姉貴。今度は一体どんなマンガを描くのやら。 加奈子は部屋に戻ってベッドに身を投げた。 躯の力を抜いても、心のモヤモヤが晴れない。こうなったら、あいつに電話だ。 トゥルルルル‥‥‥ 「おう、スーパーアイドル加奈子様が電話かけてやったぜ」 『ああ‥‥‥』 あいつったら、折角電話かけてやってんのに、ノリ悪りいなあ。 よし、これを言えば、あいつもノリノリになるだろうヨ。 「―――新しいプレイのネタを仕入れたんだけどヨ、今からどうヨ、京介?」 『どれがお好み?』かなかなちゃん、ひくわー!ルート 【了】
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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1288544881/766-773 俺と黒猫が恋人になってから季節が変わり 冬休みに入ったころのことだ 俺がリビングでお茶を飲んでいると 「京介 来週末からお父さんと母さん温泉旅行にいくから」 「は?温泉旅行?」 「そうよ、雑誌の懸賞で当たっちゃってね、ペアで5泊6日の温泉旅行」 「親父は仕事いいのかよ?」 「有給取れたって言ってたわよ」 なるほどそれで最近親父がなんか機嫌よかったのか いい歳してラブラブってか 「わかったよ」 「家に2人きりだからって妹に手を出すんじゃないわよ」 ぶふぉお 思いっきりお茶噴出しちまった なに言い出しやがる 「ごほ! ごほ! しねーよ!なに言ってやがる」 「ま、あんた彼女できたし その心配はないかしらね。五更さんだっけ?上手くやってるの?」 「ああ」 「春頃から部屋に連れ込んで2人きりでなんかやってたし怪しいとは思ってたけど」 「あの娘が本命だったのね」 「私はてっきり麻奈美ちゃんとくっつくとばかり思ってたけど」 「後輩の娘と付き合うとはねぇ わからないものだわ」 「麻奈美とは元々そんなんじゃねーから」 「とにかく家のこと頼んだわよ 食費とか預けておくから」 「わかったよ、夫婦水入らずで楽しんできな」 そんな会話をしていたが まさかこの旅行に行ってる間に俺と桐乃の関係があんなことになっちまうとはな そして親父とお袋が旅行に行く日になった 「それじゃいってくるから」 「うん、楽しんできてね」 あたしは玄関にでて2人を見送りでていた 兄貴は部活で呼ばれたらしくガッコに行ってる フン どうせまた黒いのとイチャイチャしてるんでしょ ああイライラする 「食費とかは京介に預けてあるから、家のこと頼んだわよ」 「うん 任せといて」 「そろそろ行くぞ」 「あ はいはい、それじゃあね」 「いってらっしゃい」 あたしは笑顔で2人を見送った 年内最後の部活 打ち上げ?になるのかな それの帰り道 俺は瑠璃と並んでいつものように帰り道を歩いていた 「うう さびいな」 「そうね」 「ちゃんと使ってくれてるのねそのマフラー」 「うん? ああお前の手編みなんだ 当然だろ」 「しかしすごく出来がいいよな さすが裁縫とか得意なだけはあるな」 「裁縫とは少し違うのだけれど ありがと うれしいわ」 「そういえば 今日からよね ご両親が旅行に行かれるのは」 「ああ もう出発してるだろ」 「食事とか大丈夫? 京介先輩もあの娘も料理はできないでしょ?」 「私がつくりに行けたらよかったのだけど 妹たちのこともあるし ごめんなさい」 「いいよ 気にするな 少しくらいの間外食とかでなんとかするよ。金はもらってるから」 「それならいいけど」 そしていつも別れる場所までくる 「それじゃまたな」 「うん またね」 俺は一人帰路につく ガチャ「ただいまぁ」「ううさむかったぁ」 リビングに入ると桐乃がソファに寝転んで雑誌を読んでいた 「おかえりぃ」 「ああただいま」 「親父たちもういったか?」 「うん1時間ほど前にね」 「そっか」 「それじゃ俺夕飯の頃まで勉強してるから」 「わかった」 そう言って俺は階段をあがり部屋に入る 勉強を始めて、そろそろ2時間か 俺だってちゃんと勉強してるんだぜ、受験生だからな 桐乃はなんか余裕みたいに見えるけど、頭のいいやつはちがうね 「そろそろ夕飯にするか」「桐乃を呼びに行くか」 桐乃は部屋かな コンコン「おーい桐乃入るぞ」 ガチャ「よ、そろそろ夕飯いくか」 「うん、わかった。ちょっと待ってて」 桐乃はエロゲーをやってたみたいだ、セーブしてPCを落とす作業をしている 「それじゃ着替えるから」 「ああ、先に降りてるぞ」 「うん」 リビングで待ってると着替えてコートを着た桐乃が降りてきた 白いかわいらしいデザインだ かわいいじゃねーか 「それじゃ行くか」 玄関を出て鍵を閉めて、歩き出す そうこうするうちに、俺達は飲食店の並ぶ大通りに出た。 桐乃にそう問いかけると 「あ、あんたたちはデートの時とかどんなところにいってんの?」 「そうだな、ファストフードとかばかりだな。お互いにそんなに金があるわけじゃねーし」 金がない高校生同士のデートなんてそんなもんだよな普通 「そうなんだ」 なんでそんなこと聞いてくるんだこいつは 「で、お前は何か食べたいものあるか」 「一応、行きたいとこはあるんだけどさ」 と、何か含みを持たせたような口調で言ってくる じゃあ、そこにしようぜ。俺はどこでもいいし」 ってことでやってきたのは最近できた感じのまだ真新しい建物のイタリアンレストラン。 入店して席に案内される、中も落ち着いた感じの店だ 「ここ雑誌に乗ってた人気店なんだ!こういうとこ友達同士じゃ入りにくいし」 「一緒にいるのがあんたなのが残念だけど、たのしみぃ♪」 うれしそうにしやがって、まぁ確かにこういう店には友達同士じゃ入りにくいか 周囲を見てもカップルがほとんどだし 「さて、なににしようかな」 桐乃は楽しそうにメニューをめくっている 「ねぇねぇ、このパニーニっての響きがかわいいよね!」 「あ ああそうだな」 「あたしはこのリゾットとカルボナーラにしようかな」 パニーニはたのまねぇのかよ 「それじゃ俺はこのイカ墨のパスタとこっちのリゾット、あとピザにすっかな」 食事を終えて店を出た帰り道。 「おいしかったぁ、今度みんなにも自慢しよ。」 「そりゃよかった」 何気ない会話をしつつ2人ならんで家に向かう 「あはは。今ってさ、あたしたち、ちょっとびっくりするくらい仲良くない?」 そう言って満面の笑顔を向けてくる桐乃。 「そうだな」 そして家に帰ってから風呂に入るときに桐乃のやつが行動を起こした 桐乃が先に風呂入れというので 俺が風呂に入ってると外からなにか気配がした なんと桐乃がバスタオルを巻いた姿で入ってきやがったのだ 「うおっ! おっお前なんで」 「いいじゃん。お父さんたちもいないんだし、夕飯一緒にあの店入ってくれたお礼♪」 「だっだからってなんでこういうことになるんだ!」 「まぁまぁ可愛い妹が背中流してあげるよ」 なんだこれはいったい何が起こってるんだ、俺は動揺が隠せず頭が真っ白になっていた 桐乃が俺の背中を流しながら話しかけてくる 「こうやって一緒にお風呂入るのって、いついらいだろ。」 「どっどうだったかな。たぶん小学低学年の頃いらいじゃないか?」 俺はドギマギしながらそう答えた。 やわらかい手で背中触られて、うう鏡に胸の谷間がチラチラ映ってやがる 「はい、終わり」 桐乃はそういってお湯をかけて背中の泡を流した 「あたし髪洗うから、兄貴はお風呂つかってなよ。」 「あっああ」そう返事して前かがみになりながら風呂につかる やべえ、桐乃が洗ってるの見てたらどんどん、息子がギンギンに起ってきやがる そうこうしてると、桐乃は洗い終えたようで 「あたしも入るからちょっと詰めてよ」 「おっ俺もうあがるから一人でゆっくり入ってろ!」 「あ 兄貴!」 桐乃がなんか言ってたが、俺は前かがみであわてて風呂を出た いったい桐乃のやつどういうつもりなんだ 俺は悶々としながらリビングでお茶を飲んでいると、桐乃が風呂から出てきた 「あっ あたしにもお茶ちょうだい」 「あっああ」 俺は桐乃にお茶を入れてやる 「ありがと」 俺はさっきの風呂のことを聞いてみることにした 「なぁ桐乃さっきの風呂はどういうことだよ」 「なに?うれしかったっしょ。久しぶりに妹とお風呂入れてさ。」 「そういうことを言ってるんじゃねーよ、どういうつもりなんだって聞いてんだよ」 すると桐乃は真剣な顔をして俺に詰め寄ってきた 「あたし、お母さんから旅行のこと聞いてから今日をずっと待ってたの」 「あんたが黒いのと付き合うようになってから、あたしずっと我慢してた」 「あんたたちの邪魔はしないようにしないとって、でももう限界なの!」 そう叫んで桐乃は泣き出してしまう 「おっおい!桐乃。なにいいだしてるんだよ」 「こんな気持ちは持っちゃいけないって頭ではわかってる、でも、でも兄貴たち見てると心がつぶれそうなの!」 「桐乃・・・」 「・・・ぐす、彼女になれないのはわかってる、妹だもん、でも妹でも兄貴に女の子として愛してほしいの」 「彼女じゃなくてもいいから・・・お願い・・・」 「・・・桐乃、だけど俺は瑠璃と付き合ってるんだ、それに妹とそういう関係にはなれない」 「そんなの!あたしたちが誰にもバレないようにしてたらわからないじゃん」 「兄貴だってあたしの身体で興奮してたのはわかってんだから!」 な! やっぱさっきの風呂で勃起してたのばれてたのか なんだ? いったい、これは、どういう展開なんだ? 俺は混乱で展開についていけずに頭がどうにかなりそうだった。 「あたしは、その、妹の事を、エッチな目でみたりとか、そういうの変だと思わないし」 その桐乃の言葉に、俺はますますわけがわからなくなってきた 「いやいやいや、変だろ!実の妹をエロイ目で見るなんて、絶対おかしいって! そんなのエロゲの中でしかありえねえって!」 「なに、その自己否定、あんたシスコンって自分で言ってたじゃん」 桐乃が呆れ声で言う。 「だからって、お前をそういう対象としてみることはできねぇって!」 「ああ!もう!」 桐乃は突然俺に向かってきたと思えば 「!!!」 俺にキスしてきやがった ! 俺の頭は混乱で再び真っ白になる 俺が半ば放心してると、舌まで絡めてきやがった 「ん、チュパッ、チュパッ」 しばらくそうしていると、桐乃はそっと唇を離した。 「どう?気持ちよかったでしょ?」 「あっああ」 って!俺はなにうなずいてるんだ! 「い、いややっぱだめだって!こういうことは好きな男ができてからやれって!」 「あんた、俺よりあたしのことを大切に出来るやつじゃないと渡さないっていったじゃん!」 「そんな男いないもん!あたしは兄貴のことが一人の男の人として好きなの!」 「・・・お願い・・わかってよ・・」 そういってうな垂れて嗚咽を漏らして泣き始める桐乃を俺はもう見てられなくて 「ん!」 今度は俺から桐乃にキスをした 「チュパッ、チュパッ」舌を絡めあい濃厚なディープキスをしばらくつづけて、そっと離す 「うれしぃ」 そう桐乃は照れ笑いのような顔でつぶやいた くっ!可愛いじゃねーか ああいいさ!こうなったらとことんやってやるよ! 「桐乃、俺の部屋へ行くぞ」 「え?きゃっ」 俺はお姫様抱っこで桐乃を抱え部屋まで連れて行った そのままベッドの上に寝かせて、俺は桐乃に問いかける 「ここまできたら、どうするかはお前もわかってるよな?」 「う、うん。あたしからお願いしたんだもん、だから・・・いいよ。」 「桐乃!」 俺は桐乃のパジャマのボタンを外して、桐乃の胸を露出させる 「結構大きいんだな」 だいたいわかってはいたが、こうして生で見ると違うな 「恥ずかしいよ」 俺はそのまま胸をもみ始める 「あっ ん はぁ」 「乳首硬くなってきたな」 「やだ!そんなこといちいちいうな!」 一旦胸から離れ、桐乃のパジャマのズボンを脱がしにかかる 薄いピンク色の可愛い下着だ 俺はその上から桐乃の恥丘、割れ目と順に撫でていった 「はぅ あっ あん」 「桐乃、お前のここすごい濡れてるな」 「うるさい!いちいち言うな!」 「はいはい、それじゃ脱がすぞ」 「うん」 桐乃はそっと腰を浮かせて脱がせやすいように手伝ってくれる 「髪は茶髪だけど、ここは黒なんだな」 そういって、桐乃の薄い恥毛をサラサラと撫でる 「あたりまえじゃん、髪は染めてるだけなんだから。はぅ」 桐乃の脚を拡げて、膝の間に体を入れてピンク色の小さい肉唇を横に広げる 「ああ、恥ずかしいよぉ」 「きれいだぞ、桐乃のここ、ヒクヒク動いてる」 ふと目が覚めると、朝だった。 隣を見ると。桐乃の姿はもう無かった。 すると、階段を上がってくる音が聞こえる 「お兄ちゃん、早く起きて。朝ごはんできたよ?」 「なんだ、起きてたんだ。じゃ、おはようのチュー」 「んむ!」そうして口を塞がれた 「じゃ先に降りてるから、早く着替えて降りてきてよね」 「あ、ああ」 ふう、俺は嘆息して着替えを始める。1日で関係が変わりすぎだよなこれって。 「ホットケーキ作ってみたんだ♪ ほら、美味しそうでしょ?」 「あ、ああお前いつの間にこんなの作れるようになったんだ」 「失礼な!これくらい元からつくれるし」 「そ、そっか。それじゃいただきます。」 「ハイ召し上げれ♪ どう?」 「うん、普通に美味い」 「ふぅ、まっいっか。お兄ちゃんだったらそれくらいのコメントが精々だとは予想してたし」 その日、夏の恋人の振りしたときのやり直しだとか桐乃が言い出したので 俺は、一人駅前で待たされている 「おっお待たせ」 「それじゃ行こうか」 俺たちは手をつないで、雑踏を歩いて、映画館に向かった 以前と違い、今回は知り合いに遭遇することはなかったか 映画館を出た後、俺と上機嫌の桐乃は、あの時と同じようにスイーツショップへと向かう 「知り合いはいねえよな」 「うん、いないみたい」 俺は少し安心して、席に着く っておい! 桐乃のやつ店員がきたらすぐにカップル専用パフェとジュースを注文しやがった 「おい、これはちょっといくらなんでも恥ずかしいぞ!」 「だめなの?お兄ちゃん・・・」 「うっ、仕方ねえな」 くそう、こんな顔されたら、拒否できるわけねえだろ、はぁ俺はやっぱり重度のシスコンみたいだな その後、羞恥プレイに耐え切った俺は、次はどこに行ったっけ?と考えながら桐乃と歩いていた 「あれ?次はゲーセンじゃなかったか?公園でいいのか?」 「うん。ゲーセンはいいや、お兄ちゃんはあいつの彼氏だし、妹とそういうプリクラ撮ってるのバレたらマズいじゃん」 「桐乃、本当にいいのか?」 「うん。彼女はあくまでもあいつ、あたしは妹でいい。そこは区別つけるって決めたから。」 「だからこんな風に恋人みたいにデートするのも今日が最後!」 「ここまで知り合いに全然会わなかったのも、神様があたしのお願い聞いてくれたのかな。 「最後に今日1日誰にも邪魔されずお兄ちゃんと恋人のようにデートさせてくださいってお願い」 「桐乃、お前」 「いいの!ホントに。その代わり2人きりのときは甘えるからさ」 「ああ、わかった」 そのあとしばらく2人手をつないで散歩した後家に帰った それからは家では、桐乃は本当に甘えてきやがった、風呂には毎日一緒に入ったし 夜も一緒に寝た その間、瑠璃とのデートもあったけど、桐乃は笑顔で送り出してくれたし、帰ってからも いつも通りの態度だった 本当に割り切ったんだな、桐乃 そんなこんなで、親父たちが帰ってくる日になった プルルル 「・・・ん、朝か。・・・なんだこんな時間から」 「おふくろからの電話? やべ!今日は帰ってくる日だった」 ピ、「もしもし京介、これから電車乗って帰るから、夕方には着くからね。」 「お土産楽しみにしてなさい。」 「ああ、わかったよ。夕方には帰ってくるんだな。」 「こっちは何事もなかったから、安心しろ。」 「そう、それじゃ切るわよ。」 「ああ」 「ううん」 「おい桐乃起きろ、とりあえず離してくれ」 「・・・・・・・ううんキスしてくれないと起きなぃ」 「おい、頼むよ。今日は親父たちが帰ってくる日だろ」 「むぅ、そっか、もう帰って来ちゃうんだ。」 「ああ、夕方には帰ってくるってさ」 「そっか、じゃあもう一緒にお風呂入ったり、寝たりできないのか」 「そうだな」 「残念だけど仕方ないね」 こいつ、本当に聞き分けよくなったな 「でも、バレない程度に時々一緒に寝るくらいはいいよね!」 「そうだな。」 そんなわけで、それからは桐乃とは表面上は今までどおり、2人きりの時は甘甘な日々が続いた 以前このスレで投稿していた分を少し手直し ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー その後 俺は麻奈美と同じ地元の国立大学になんとか合格することができ 桐乃のやつも俺の通っていた高校へ入ることが決まった 今日はそんな俺たちのお祝いの名目で オタクっ娘集まれのみんなでパーティーだ 夏に恋人になった黒猫とも順調に交際は続いてる 凡庸だった俺の人生がこんなに楽しくなるとは 桐乃の人生相談を受けるまでは考えもしなかった これでも感謝してるんだぜ 「ほら、いつまで変な顔して突っ立ってるの。行くよ」 「あいよ」 変な顔とはなんだよ 玄関をでた俺たちだったが なぜか桐乃が横に並んできた 「なんだよ」 「あのさ、恋人がいても兄貴はかわらなかったよね」 「は?なんだよいきなり」 「シスコンなのは相変わらずだなぁって」 俺は苦笑いをしながら 「へいへいどうせ俺はシスコンですよ」 すると桐乃は1歩前に出て クルリと振り向くと満面の笑みで 「あたしのお願いはまだまだ終わらないから、覚悟してなよ! お兄ちゃん♪」 そういって駆け出す 「早く!追いてっちゃうよ」 「おい待てよ!」 俺が妹に振り回される日々はまだ当分つづきそうだ END
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http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1303394673/21-29 俺、高坂京介は何とか第一志望の地元大学に合格した。 一度くらい、一人暮らしってヤツを体験したかった俺は ダメ元で親父とお袋に頼んでみたら、割と呆気なく認めてくれた。 妹の桐乃はちょっと渋い顔をしていたように見えたが、 それはシスコンで俺の目が曇っていたせいだろう。 親や妹から解放された俺は一人暮らしを満喫していた。 ん? お前、妹が居ないと寂しくて死ぬんじゃないのかって? ふん。桐乃のヤツ、何かと理由をつけて俺のアパートに押しかけて来るから、 その辺はどうってこと無いんだな。 その日、コンパに参加した俺が一人暮らしを満喫できるアパートに帰る途中、 あり得ないモノ・その1に遭遇した。 「でへへへ~、ナニ見てんのヨ?」 俺の目の前で酔って醜態を晒しているのは、クソガキこと来栖加奈子である。 このガキ、往来でこの醜態とは信じられねえ。 タバコばかりか、酒まで飲むとは想像以上のクソガキだぜ。 しかし放っておくワケにもいかない。このままじゃ脱ぎ出しかねない勢いだしな。 「オイ、何やってんだお前は!?」 「ハイッ! 加奈子ちゃんはぁ~、お酒を召し上がっております!」 このクソガキ、すっかり酔っ払ってやがる。 「こんなところでマズイだろ。高校生のくせに酒飲みやがって」 「こんな? ところで? マズイ? にひひひひ。 マズイなら~、ドコに連れて行ってくれるのでしょうか、王子様?」 タチ悪りい。だが放ってもおけない。 甚だ不本意だが、俺がひとり暮らしを始めたマンションまで加奈子を運んだ。 言っておくがあくまでも運んだ、だからな。連れ込んだワケじゃないぞ。 「んあ~! ナニすんだヨ!? ベッドに押し倒してどうするつもりだヨ?」 ベッドに寝かせてやると、ありがちな反応を示す加奈子。 まあ、酔っ払いの戯言なんぞ、無視にするに限る。 とは言ったモノの、このクソガキ、俺のベッドで暴れるわ、やかましいわで どうしようもない。俺は諦めて、加奈子を床に寝かせ、布団だけ被せてやった。 ‥‥‥‥‥‥ 翌朝、俺が目覚めると、床に寝かせておいたはずの加奈子が居ない。 まさかひとりで帰った?と思うと同時に、俺は背中に温かみのある重さを感じた。 背中の方を見ると‥‥‥ア、アハハハ。 クソガキ‥‥‥加奈子が、俺のベットに潜り込んで居やがった。 「オイ、何をやって‥‥‥」 俺はあり得ないモノ・その2を見たね。 素っ裸で俺のベッドに潜り込んだ来栖加奈子というモノを。 言っておくが、こいつが勝手に脱いで、勝手に潜り込んだのだからな! 「う、うん‥‥‥」 やべ。加奈子が目を覚ましそうだ。 このシチュエーションだと、加奈子には酔っ払ったときの記憶が無く、 酔っているのを良いことに俺がベッドに引っ張り込んだってことに なっちまうんだろうな。冗談じゃねえよ。 俺は寝たふりをして、加奈子の様子を伺うことにした。 「‥‥‥‥‥‥」 目を覚ました加奈子は状況を把握したらしく、無言のまま立ち上がって ベッドから出て行くと、浴室のドアを開ける音が聞こえた。 何だ? シャワーを浴びているのか? 余裕だな、このガキ。 相当遊んでいるらしい。まあ高校生だしな。そんなもんか。 暫くして、浴室から出てきた加奈子が俺に向けて言い放った。 「オメー、起きろっての!」 クソガキ丸出しの加奈子の声が目覚まし代わりとはどんな罰ゲームだよ。 などと思っていても埒が開かない。朝っぱらから揉めるのも面倒だ。 俺は起き上がって加奈子の顔を見ると、自然とこんな言葉が出た。 「誰だ、お前―――――!?」 俺の目の前に居るはずのクソガキはどこにも居ない。 その代わりに居るのは、きれいなストレートヘアを纏った少女だった。 いや、わかっている。髪を下ろした加奈子だってことは。 だがこれは全くの予想外。クソガキのイメージが全く無いとまではいかないが、 相当薄まったのは事実。正直‥‥‥悪くない。 そして当の加奈子は俺のベッドに座り込み、俺に躙り寄って話しかけてきた。 「よう、加奈子ってどうだったヨ?」 「ど、どうって?」 「トボけんなヨ! オメー、加奈子が寝ている間にヤっちまったんだろ?」 何てことを言い出すんだ、このクソガキは!! 「ヤってねえよ!」 「ウソつけ! ヤってねえワケねえし!」 やっぱり埒が開かねえ、と思っていると、桐乃が俺の携帯を鳴らした。 「もしもし? 桐乃?」 『ちょっと近くまで来たからさ、アンタの部屋に寄ってくね』 「ちょ、ちょっと!」ツー ツー ツー やばい。加奈子と一緒に居る現場を桐乃に見られたら、エライことになる。 「オイ、お前、早く隠れろ!」 「ああ? 何でだヨ?」 「桐乃が来るんだよ!」 桐乃、あやせとともに高校生となった加奈子は、俺のことを桐乃の兄貴と 認識するようになったのはいいが、今の状況は非常にマズイ。 ピンポーン げっ! 桐乃のヤツ、もう来やがった。 「ナニそんなに慌ててんだヨ? 別に桐乃にバレたっていいジャン」 そうか‥‥‥それもそうだよな。 別に疚しいことなんて無いし、別に見られてもどうってこと無いよな。 俺は平常心を取り戻し、ドアを開けた。 「遅い! ナニ、モタモタしてんの?」 ドアを開けると桐乃様の有り難いお言葉。まあ予想通りだ。 予想外だったのは、 「こんにちは、お兄さん」 あやせも一緒だと言うことだ。 ヤバい。桐乃はともかく、あやせに加奈子と一緒の所を見られたら 問答無用で俺の明日は無いだろう。しかし、加奈子を隠す時間などない。 「おじゃましま~す」 あやせが桐乃とともに部屋に上がり込んだ。これが“終わりの始まり”ってヤツか。 「相変わらず小綺麗で、なーんも無い地味な部屋! 楽しいことあんの?」 「でも、お兄さんらしいですね」 アレ? 加奈子はドコに行った? ‥‥‥‥‥‥ 「おじゃましました~」 桐乃とあやせを部屋から送り出し、部屋に戻るとベッドの下から加奈子の声。 「あいつら、帰ったかヨ?」 「なんだよ、結局隠れたんじゃねえか」 「ったりめえジャン! 桐乃はともかく、あやせはヤベーだろ」 「やっぱり、お前もそう思うか?」 「あのデカブスにこんなところ見られたら、加奈子の明日はねえっての!」 なんか俺と同じようなことを考えてんだな。 「ところで、さっきの続き」 「あ?」 「加奈子、どうだったヨ?」 「だから! ヤってねえっての!」 「にひひひひ。照れてねえで、ホントのこと言えヨ!」 このガキ、ビッチ丸出しだな。桐乃の小説に出てくるビッチは架空の人物だが、 こいつは現実の人間だから始末が悪い。アタマ来た。一言ビシッと言ってやる。 「お前みたいな女、こっちから願い下げだぜ」 「んあ!?」 「どうせお前、相当遊んでいるんだろ? エチトモだっていっぱい居そうだしな」 「‥‥‥」 「そんな女、相手にしてらんねえよ!」 フン。言ってやったぜ。 ポタッ カーペットに何かが垂れる音がした。 「―――じゃねえヨ」 加奈子の顔を見ると、両目から大粒の涙。 「加奈子、そんなオンナじゃねえヨ!」 「―――ッ!!」 「オメーもそういう目で加奈子を見てやがったのかヨ!?」 「お、お前!?」 「うるせえ! 触るんじゃねえ!!」 落ち着かせるつもりで伸ばした手を強く拒絶する加奈子。 「うっ うっ うっ――― そんなオンナじゃねえヨ‥‥‥」 声を上げて涙を流して泣く加奈子の姿に俺は酷く困惑した。 確かに加奈子が誰かと付き合っているとかの話は聞いたことがない。 “遊んでいる女”というイメージは俺の勝手な思い込みなのかも知れない。 「あ、悪かった。言い過ぎた。許してくれ」 「許さねえ‥‥‥絶対に」 加奈子の潤んだ目は、あやせのそれとは全く別の意味で‥‥‥怖かった。 ピンポーン 「お兄さん? あやせです」 げっ! あやせ? 何でまた!? 「ちょっと忘れ物をしちゃったみたいで。カギ、開けてもらえますか?」 加奈子があやせの声を聞くと、玄関のドアの前に立ち、サムターンに指をかけた。 「(オイ、何をする気だよ!?)」 「(カギ開けたらどうなると思うヨ? 怖ええぞ? 明日はねえぞ?)」 「(どうしろってんだよ?)」 「(こっちに来いよ)」 脅しに屈した俺がドアの前でサムターンに指をかけている加奈子に近寄ると、 加奈子は俺にきつく抱きついた。 「(これでカギ開けてやんヨ)」 サムターンにかかった指が動こうとした瞬間、俺は片手でその腕を制し、 もう一方の手で加奈子を抱きしめてキスをした。 「ん! う、うん‥‥‥」 加奈子は鼻から声を漏らしながら、俺の背中に両腕を回して抱きついた。 どれだけの時が過ぎただろうか。 加奈子は俺の腕の中から逃れると、ベッドのある部屋に駆け込んだ。 「お兄さん? 居るんですよね? 開けてください」 我に返った俺はドアのカギを開け、あやせを部屋に入れた。 「どうしたんですか? お兄さん」 「ちょっと寝ていたんだよ。忘れ物だって?」 「携帯を忘れちゃったみたいで。探していいですよね?」 「オイ! 待て!!」 あやせはベッドのある部屋に駆け込んだ。 部屋に加奈子の姿は‥‥‥ない。またベッドの下か。 俺の焦りを余所に、あやせは部屋の中を見渡しながら携帯を探している。 「無いなあ。ドコだろう? ベッドの下かな?」 ちょ、待て! 「ここにも無いなぁ」 は‥‥‥? 「あっ、テーブルの下にありました」 「そ、そうか」 「お邪魔しました、お兄さん」 あやせを送り出した後、部屋に戻ると押し入れの中から加奈子の声。 「デカブス、帰ったかヨ?」 「お前、修羅場慣れしているように見えるぞ。そんなんだから俺に‥‥‥」 「俺に‥‥‥何だヨ?」 「いや、何でもない」 「‥‥‥しょうがねえよナ。こんな加奈子じゃナ」 「こんな加奈子?」 「オメーだって、加奈子が男と遊びまくってると思ってんだろ?」 加奈子はストレートの髪を揺らしながら押し入れから出ると、 俺のベッドに座ってふて腐れた気味に話す。 「いや‥‥‥そんなことねえよ。俺の言い過ぎだったよ」 「ホントに悪く思ってんのなら、そこに座る!」 加奈子はベッドの前の床を指差した。 なんだよこれ。桐乃と同じ、お白州モードじゃないか。俺は罪人かよ。 でも仕方ねえよな。あんなこと言っちまったんだから。 「オメー、さっきのは一体どゆこと?」 「さっきの?」 「加奈子にキスしたことだヨ!」 「あ、ああ。お前の腕と口の両方を塞ぐには、アレしかないと‥‥‥」 ゴン 膝頭を蹴られた。 「ちょっとこっちに来いヨ」 「はいはい、仰せの通り」 加奈子の命令に従い、俺はベッドに座る加奈子の隣に腰を据えた。 どうする気だよ?と思いつつ加奈子の顔をあらためて近くで見ていると‥‥‥ 「ナニ、見とれてんだヨ?」 「ち、ちげーよ」 「さっきは口を塞ぐためとか言ってたけどヨ、ホントは普通にしたかったんだろ」 「‥‥‥」 「黙んなよ。当たりみてーじゃねえかヨ!」 「『当たりみてー』じゃねえかもな‥‥‥」 「にひひひひ。んじゃ、もういっぺんキスしてみる?」 目の前にいるストレートヘアの少女の誘惑に俺は‥‥‥負けた。 ‥‥‥‥‥‥ 翌日、俺は加奈子と会った。 「にひひひひ。オメー、やっぱ加奈子と会いたいんだナ」 目の前に居るのはストレートヘアの少女ではなく、ツインテールのクソガキ。 髪型が違うだけの筈なのに、どうにも印象が違いすぎる。 昨日のことが気の迷いとしか思えねえ。 「ナァ、昨日言ってたあのこと、ホントだったんだナ」 「あのことって?」 「『ヤってねえよ!』ってアレ」 「当たり前だろ! 俺は酔ったのをいいことに、そんなことしねえよ」 「そうだよナ。“酔った相手”には何もしねえよナ?」 「信じてくれるのか?」 「だってよオ、今もまだアソコにヒリヒリ違和感があるんだぜ? 昨日『ヤってねえよ!』って言われた時はこんな感触無かったし。 ベッドでキスだけだと思ってたのに、まさかあんなことにナ」 「‥‥‥こら。こんな往来で‥‥‥そんなことを」 「にひひひひ。この す・け・べ 」 クッ! あれは気の迷い! こんなクソガキと! 「あ、そうだ」 加奈子は思い出したかのように、髪を下ろしてストレートヘアにした。 「これからはヨ、オメーとふたりきりで会う時は、この髪にすっからヨ」 「あ‥‥‥」 「にひひひひ。見とれてんじゃねえヨ、す・け・べ」 加奈子はそう言うと、俺と目線を合わせるように俺の前で飛び跳ねた。 前言撤回。 あれは‥‥‥気の迷い‥‥‥なんかじゃなかった。 『クソガキが泣いた日』 【了】
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桐乃がアメリカに留学して1ヶ月。 ここ最近、何をするにもあいつが絡んでいたせいで、俺はすっかり気力が無くなっていた。 学校には通うものの、幼なじみの麻奈実や、なぜか俺の後輩となった黒猫らと絡む気力も無く、 毎日テキトーに授業をこなして、家に帰る。 唯一の楽しみといえば、桐乃の部屋であいつが残していったエロゲーをプレイすることだ。 ノーパソはあいつがアメリカに持っていっちまったから、デスクトップを借りてやっている。 最初は妹のものを勝手に使うことに抵抗があったが、なに、あいつが留守の間、 コレクションを守ってやるという対価だと思えば、そんなもの、軽く吹き飛んじまった。 俺がマウスを握るたび、あいつの手のひらの感覚が俺の手の甲に戻ってくる。 クリックをするたび、妹キャラを攻略するたび……。 俺は……。 俺は桐乃を思い出してオナニーをするようになった。 「あぁぁ……桐乃…桐乃たん……ハァハァ…」 妹の部屋で、妹モノのエロゲーをプレイして妹をオカズにオナニーをする。 変態と言われようが構わない。事実、俺は実の妹を脳内で犯して興奮するような男なのだ。 タンスに残っていた桐乃の下着で、固くなったモノを包み、しごく。 最高の感触だった。桐乃が身に付けていた下着というだけで俺の肉棒はガチガチになって、 精液を吐き出すべく膨張している。 「桐乃…きりの……うぁ…」 びゅっ、びゅびゅっ、びゅうっ! 肉棒を包んだまま、妹の下着を白濁液で汚していく。受け止めきれなかった汁が、 じわりと染み出して液だまりを作っていく。 「ふぅ……やはり実妹ルートに入るにはフラグ管理が必要か……」 エロゲーの話ではない。現実の話だ。 アメリカに陸上競技の留学に行っている桐乃は今現在、体調が崩れて満足な記録が出ないという。 きっと愛する兄と離ればなれになってしまい、お兄ちゃん分が不足しているに違いない。 意外と脆い桐乃のことだ。近いうち必ず日本に帰ってくるだろう。 「うまく行くと思っていた海外留学で、思ったような成果が出ずに打ちひしがれる桐乃……。 そこを俺が抱きしめてやる!お兄ちゃん!桐乃!そして二人は結ばれる…」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーTrue end.《真実の愛》ending no.19ーーーーーーーーーーーーーーーーー 完璧だ。『しす×しす』のフラグを空で暗唱できるほどやりこんだ俺なr 「気持ち悪い……。さっきから何をぶつぶつと呟いているんですか。通報しますよ?」 「おわっ!」 背後からの突然の声に、俺は椅子から飛び退いて声の方向に向き直る。 「……やっぱり京介さんが変だっていうのは本当だったんですね」 あやせが立っていた。なぜか今日はメガネをかけている。 「あ、あやせたn……あやせ、なんでうちに?」 「麻奈実さんに言われたんです。お兄さんが何か変だ、って。話しかけてもボーッとしてるし、 いつもは一緒にやってる勉強も乗り気じゃなくて、学校が終わったらすぐに家に帰ってしまうって。 それに今だって桐乃の部屋で、その、いかがわしいゲームをしているし」 それで、うちに来た? 「でも……なんであやせが?麻奈実とはあんまり面識ないだろ?」 「えー?麻奈実さんとは結構仲いいんですよ?わたし」 そうだったのか……。ここらへん、女ってよくわからない生き物だと思う。 「それで麻奈実さんが“私じゃ駄目だと思うから…”って、なんでかわたしが頼まれました」 「じゃ、じゃあそのメガネは?お前視力悪かったっけ?」 「いえ、新しい春コーデを試してみたんですけど、何か物足りないのでメガネをかけてみました」 伊達ですけど、と最後にあやせは付け加えた。 「似合います?」 「あ、ああ……似合ってる」 「そうですか?えへへ、やったぁ」 くるり、とその場で一回転するあやせ。甘い匂いが鼻腔をくすぐる。 「やっぱりお兄さんは桐乃のお兄さんなんですね」 「……どういうことだ?」 少し俯いて、あやせは虚ろな目で俺に視線を戻す。 「桐乃はお兄さんのことを悪く言ってますけど、それが本心じゃないことなんてとっくにわかってます。 桐乃はお兄さんのことを好きでたまらない。でも……辛いのを我慢して、わたしたちに黙ってアメリカに行った。 そして、お兄さんも桐乃が好き。その証拠に、こうやって桐乃の部屋で桐乃のことを思い出している」 ……いや、間違っちゃいないけど、俺は妹でオナニーしてたんだからね? 「桐乃がいないから、お兄さんは寂しいんですよね?ですから……」 急にもじもじとしだすあやせ。顔を火照らせ、じっと俺の目を見ている。 「桐乃がいない間、わたしが……京介さんの、妹になってもいいですか?」 ハーレムエンドフラグktkr! 一歩、二歩とゆっくり俺に近寄り、右手を差し出し、俺の胸板に軽く触れる。 「京介……お兄ちゃん?」 その瞬間、俺の中の何かがはじけた。 「黒髪ロング眼鏡妹あやせたん黒髪ロング眼鏡妹あやせたん黒髪ロング眼鏡妹あやせたん 黒髪ロング眼鏡妹あやせたん黒髪ロング眼鏡妹あやせたん黒髪ロング眼鏡妹あやせたん 黒髪ロング眼鏡妹あやせたん黒髪ロング眼鏡妹あやせたん黒髪ロング眼鏡妹あやせたん 黒髪ロング眼鏡妹あやせたん黒髪ロング眼鏡妹あやせたん黒髪ロング眼鏡妹あやせたん」 「ひぃィっ!」 一転、青ざめた顔で後ずさるあやせ。 「あやせたんあやせたんあやせたんあやせたんあやせたんあやせたんあやせたん あやせたんあやせたんあやせたんあやせたんあやせたんあやせたんあやせたん」 ゾンビの様に両手を前にならえして、あやせを抱き寄せようとにじり寄る。 「変な呪文を唱えないでくださいっ!」 ラクーンシティに湧いたゾンビから逃げるべく、踵を返し逃げるあやせ。 しかし足がもつれて転んでしまった。それでも何とか狭い室内で俺から逃げようとして、 四つん這いのまま手足をじたばたさせる。 その拍子にスカートがまくれあがって、パンツが丸見えになっている。 大人っぽい黒のレース。 そんなんじゃだめだ。中学生なんだから、もっとかわいらしいのを履かないと。 「俺が履かせてあげるよ」 四つん這いのままのあやせの尻に手を伸ばし、一気にパンツを膝まで下ろした。 白くて肉付きのいい尻の間に、ぷっくりとふくらんだ割れ目が見えていた。 「やだっ!何するんですかっ!痴漢!変態!やめてください!」 大事なところを覗かれて、あやせは髪を振り乱してもがいている。 「お兄ちゃんにそんなこと言っちゃダメだろ」 パァンッ! 「きゃあっ!」 勢いよく尻を叩く。何度か叩くうち、みるみるとあやせの尻は赤くなっていく。 「やぁっ、京介さん、やめてくださいっ!」 パァンッ! 「はぁんっ!」 尻の赤みと比例するように、あやせの声に段々と色が混じってきた。 あぁ……あやせたんは尻を叩かれて感じるドMだったんだね。 手のひらを見ると、透明な粘液が付着していた。あやせの尻……いや、性器から漏れ出た液だ。 「濡れてる……」 「いやぁ……言わないでください……」 体を固くして、ふるふると小動物のように震えるあやせ。 ぶっちゃけ俺も体を固くしてたんだけど。一部分だけな! 「お兄さんって本当に変態ですね。妹の部屋で妹の友達のお尻を叩いて……。 し、しかも、お、おちんちんをそんなにおっきくして……」 赤面するあやせたん。やべーちょう萌える。 「わたしも、お兄さんと同じ変態です……。こんなになっちゃって……。 もう、こんな格好させて、責任とってもらわなきゃ死んでもらいますからね」 一瞬の隙を見て俺の腕から逃れて、俺と対面するかたちで正座するあやせ。 俺の顔をそっと撫でて、顔を近づけ……唇と唇の淡いキス。 伊達メガネがほんの少し、邪魔だった。 「ホント、女の子からキスだなんて、死んでください」 憎まれ口を叩いたあやせの顔は、笑っていた。 俺も内心、ほくそ笑んでいた。 あやせたんのHシーン、ゲット。 桐乃のベッドで、あやせと二人。俺が上で、あやせが下。 もちろん!メガネはかけたまま!パラダイス! 「京介さん……、やさしくお願いします」 俺は無言で、あやせの穴に肉棒をあてがう。ピンク色をしたわれめの、下のほう。 無修正!モザイクなし!メガネあり!たまらんね! 濡れそぼった割れ目は、俺の肉棒をぬるっと飲み込んでいく。 途中、わずかな引っ掛かりがあったが、体重に任せて押し込んだ。 根元まで入ったところで、あやせの耳元で囁く。 「あやせ……愛してる」 前にやったエロゲーと同じセリフ。これであやせたんはぼくのもの。 「はい……わたしも……同じ気持ちです…」 あやせたんは背中に手を回して、ぎゅっとしてくれた。 ハァハァ……もう我慢できないよ。 「あやせ……動くから」 返答を待たずに、ピストンをはじめる。 股と股が触れあうたびに、乾いた音とくちゅ、くちゅという濡れた音が部屋に響く。 「はぁっ、あっ、お兄さんのおちんちん、きもちいいですっ! わたしのぉ、ここに、お兄さんのが、出たり入ったりしてますっ!」 「ぁあっ、あやせ、あやせっ!あやせの中、あったかくて、ぬるぬるしてきもちいいよっ!」 互いに快感を確かめあって、更なる快感に昇りつめていく。 「ぁっ、だめっ!あぁっ、きもちいいのぉ、お兄さんのおちんちんが、おまんこのおくで、 わたしの大事なところを叩いてますぅっ!」 あやせの中を少しでも長く感じていたかったが、初めて味わうあまりの快感に、 俺は限界が近いことを悟った。 「あやせっ!もう出るよ、あやせの中に、俺の、出すよっ!」 「はい、わたしももう、イっちゃいますからっ!くださいっ、お兄さんのぉ、 わたしのなか、お兄さんでいっぱいにしてくださいっ!」 互いに手を握りしめ、フィニッシュに向けて小刻みに腰をふっていく。 「イクっ!イクっ!あやせっ!大好きだ、あやせっ!うぅあっ、イクっ!」 びゅるっ、びゅっ、びゅびゅっ、びゅうぅ! 「ああああっ、出てるっ!お兄さんのせいえき、どくどくって、 いっぱい出てますっ!ふぁあ、あ、あつい……」 「ぉあぁ……あやせ…」 とんでもない量だった。自分の手でするのとは全然違う。 途方もない快感が全身を走り抜けた。 穴から肉棒を抜いてからも、精液は出つづけた。 「ぁは……こんなにいっぱい出して……お兄さん…大好きです…」 メガネにかかった精液を舐めとり、あやせは微笑んだ。 「責任、とってくださいね?……ね、お兄ちゃん?」 あやせの眠るベッドの上で、俺は、次の攻略対象を誰にすべきか考えていた。 一周目からハーレムエンドは、やっぱり難しい気がしてきたぜ。
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http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308729425/632-663 残暑も遠退く中秋の候、俺はとある平屋の一軒家を訪ねていた。 ピンポーン、とチャイムを押して待つこと数秒。 「はいはいは~~~~いっ。京介くんですかっ?京介くんだよねっ?」 「おねぇちゃん、わたしも、わたしもおにぃちゃんとお話する」 「ほら、やっぱり京介くんだ!今行くから待っててね!逃げちゃダメだからね! ほらほらっ、珠希も行くよ、愛しのおにぃちゃんに会えるよ~」 「あっ、待って、おねぇちゃん」 ガチャ、ツー、ツー。 口角泡の飛沫を錯覚し、思わず顔に触れていた。 喧噪の坩堝とは、五更家のインターホンのことを言うのではなかろうか。 ドタドタと床を踏みならす音が、家の外まで聞こえて来て、がらりと引き戸が開く。 「いらっしゃーい、京介くぅんっ! もーっ、来るの遅いよぉ~~~。 京介くんが来るの、ずっと待ってたんだからぁ~~~~」 おさげを犬の尻尾のように揺らし、 つっかけに爪先を通すことさえもどかしそうにして、日向がこちらに駆け寄ってくる。 彼我の距離が5メートルに縮まったところで、盛大にジャンプ。 イヤな予感、というよりは経験則が、俺の手足を動かした。 「あははっ、やっぱりちゃんと受け止めてくれるねっ!」 「お前な……怪我したらどうしよう、とか考えないのか?」 下手すりゃ、俺の代わりに大地と抱き合ってたところだぞ。 日向はぐりぐりと顔を俺の胸に押しつけつつ、 「ぜーんぜんっ!京介くんのこと信じてるから! それにィーこうしないと京介くん、あたしのこと抱き締めてくれないじゃ~ん?」 いい歳した男が他所様の女子小学生と抱き合ってたら、色々と問題があるんだよ。 「ヨソサマなんてひっどぉ~~~~~いっ! 京介くんはルリ姉の未来の夫でー、あたしはルリ姉の妹でー、 てことは、あたしと京介くんは血の繋がらない兄妹ってことでしょ~?」 はいはい、分かったからいい加減に俺から離れろ。 通りすがりのおばさんが物凄い形相で俺たちのこと見てたぞ。 「え~やだぁ~」 と甘えた声を出し、なおも離れまいとする日向を無理矢理引き剥がそうとしたところで、 「おにぃちゃんっ」 微かな衝撃が下半身を襲う。 視線を下げれば、黒のつむじが見て取れた。 「珠希か。元気にしてたか」 「たまきは、おにぃちゃんにすごく会いたかったです!」 ぎゅうう、と太股を抱き締めてくる。 一度こうした珠希は、滅多なことでは離れようとしない。 傍から見るとますます誤解を招く図柄になっているらしく、 通りすがりの女子高生が、チラチラとこちらを盗み見ながら、携帯を弄っていた。 通報されてないことを祈るしかねえ。 「日向、珠希」 涼やかな声が聞こえてきたのは、 俺がいよいよ身動きが取れなくなり、助けを乞おうとしていた折だった。 「再会の喜びには、家の中で浸りなさいな。 いらっしゃい、京介。妹たちが迷惑をかけて悪いわね」 「いいさ、もう慣れっこだ」 瑠璃が歩み寄ってくると、まるで磁力を失ったかのように下の妹二人が離れる。 流石の威厳だな。同じ妹を持つ身として尊敬するよ。 「これも躾の賜よ」 ふふん、と胸を反らせる瑠璃を見て、日向と珠希が噴き出した。 「何がおかしいのかしら?」 「あたしと珠希は、ルリ姉が嫉妬しないように気を遣ってあげてるだけだしィー。 ねーねー知ってる、京介くん? ルリ姉はねぇ~~~、あたしや珠希に京介くんを取られるんじゃないかって、本気で心配してるんだぁ~~~」 「ばっ、馬鹿も休み休み言いなさい」 「だってホントのことじゃん? この前なんかさぁ、京介くんが帰った後に、『京介が迷惑だから見境無く抱きついてはダメよ』とか、 『京介はあなたたちの遊び相手である前に、わたしの彼氏なのよ』とか、いちいち説教してくるんだもん。 他の女の子が相手なら分かるけどさぁ、妹にまで嫉妬するとか、ルリ姉ってば大人気なさすぎィ――あいたッ」 ぺしこーん、といい音が鳴った。 「そこまでにしておくことね。 さもなければ"薄氷の衝撃"の上位魔法、"死の鉄槌"を使わざるを得ないわ」 一応解説しておくと、前者は平手、後者は拳骨の厨二病的解釈である。 「助けて京介く~ん、ルリ姉が虐める~~」 叩かれた頭を押さえつつ、俺の背後に隠れる日向。 こらこら俺を盾にするな。瑠璃も勘弁してやれ。 意外にも日向に助け船を出したのは、それまでジーッと瑠璃を観察していた珠希だった。 「お顔が真っ赤ですよ、姉さま?」 「なっ」 「そうだよルリ姉、ただの冗談だったのに、必死すぎ~」 さすがに末っ子に手を上げるのには、母性が呵責したのだろう。 歯軋りする瑠璃、俺を盾に煽る日向、無垢な笑顔で長女の顔色を質す珠希、という膠着状態が続くこと十秒。 俺は訪問者として、至極まっとうな意見を口にした。 「……いい加減、家の中に入れてくれないか?」 瑠璃と付き合いだしてから、早二ヶ月。 『運命の記述(ディスティニー・レコード)』に指定された儀式を一通り済ませた俺と瑠璃は、 予言書の背表紙の外側にある、自由気儘な恋人生活を送っていた。 夏休みが終わった後は、週末に五更家を訪れることが恒例化し、今日がその日というわけだ。 初見の頃から馴れ馴れしかった日向も、初めは大人しく控え目だった珠希も、 今や、扱いに困るほど俺に懐いてくれている。 ちゃん付けが呼び捨てに変わったのは最近のことで、二人にリクエストされたことが切欠だった。 『鎮まれ、俺の右腕よ、鎮まれ――!』 『ククク、真夜よ。やはりお前一人では、異形の血を制御できないようだな』 『それはどうかしら、ルシファー。 真祖の名において命ずる。彼の者に宵闇の加護を授けたまえ!』 『夜魔の女王!? 真夜――、貴様、闇の眷属に魂を売り渡したというのか!?』 昼過ぎの長閑な空気に、厨二病患者たちの応酬が木霊する。 マスケラ二期のDVDを観ましょう、と言い出したのはもちろん瑠璃で、 その目的は珠希の教育(という名の洗脳)らしいのだが、 当の珠希は画面には目もくれず、メルルのお絵描きに勤しんでいる。 そして俺はと言えば、 「こんな問題解くための公式、まだ習ってないんだけど」 「よく図形を見てみろ。 とりあえず全体の面積を出してから、斜線部以外の面積を引けばいいんだよ。 長方形とか三角とか丸とかの面積の出し方は習っただろ?」 「へぇ~~~~っ、そーいうことかー。頭いいねっ、京介くん!」 絶賛、日向の家庭教師役を務め中である。 日向が問題を解いている間、何気なく瑠璃のほうを見ると、阿吽の呼吸で目が合った。 「…………」 瑠璃が何を考えているのか、何を望んでいるのかは、手に取るように分かった。 が、まだ少し早いんじゃないか、と視線を逸らした矢先、 畳の上に伸ばした足の裏に、柔く冷ややかな感触が走る。 俺のふくらはぎ、膝裏、内股を伝い、股間を圧迫するそれは、瑠璃の爪先以外には有り得ない。 「………っふ」 いや、「………っふ」じゃねえし。 いくら卓袱台の下の出来事だからって、すぐ近くに日向や珠希がいるんだぞ。 バレたら何て説明するつもりだ、と非難の視線を向ける余裕は、瑠璃の足捌きで刈り取られた。 「お前な………」 負けじと俺も爪先を伸ばし、瑠璃のワンピースのスカート部分に差し入れる。 足指に、滑らかな布地の感触。 だいたいの見当を付けて関節を曲げると、 「……っ……ぁ……」 瑠璃は期待どおりの反応を示した。 きゅっと下唇を噛み締め、声は押さえているものの、表情の変化は隠せない。 堪える仕草に嗜虐心をそそられ、もう一度足指の関節を曲げようとしたその時、 「できました!」 「できたっ!」 日向と珠希が快哉を叫んだ。 「おにぃちゃん、これ、なんだか分かりますか?」 「ん……あぁ、アルファ・オメガか。 ダークうぃっちモードのセカンド・フォルムだよな。よく描けてる」 「せいかいですっ!」 「京介くん、京介くんっ、答え合わせして! これ、近年稀に見るあたしの自信作だからっ!」 「いや、裏に解答載ってるだろ……おっ、正解だ。やればできるじゃねーか」 妹にしてやるノリで、お絵描きと宿題を達成した二人の頭を撫でてやる。 「……………」 あのー、瑠璃さん? 欲求不満な視線で俺を射貫くの、やめてもらえませんかね? マスケラ見ろよマスケラ、ちょうど今作画ぬるぬるの戦闘シーンだぜ。 「もう見飽きてしまったわ。 目を瞑っていても、真夜とルシファーの一挙手一投足を想像できるくらい」 言いつつ、瑠璃は足先に力を込める。 このエロ猫め、相当焦れてやがるな。 俺は仕置きの意を込めて、卓袱台の下に手を差し込み、悪さをする足の裏をくすぐってやった。 「ひゃんっ!」 「どっ、どうしたんですか、姉さま?」 「ちょっとぉー、いきなり大きな声出さないでよね、ルリ姉」 妹二人からの非難を浴びて、恨めしげに睨み付けてくる瑠璃。 俺に足裏をくすぐられた、と言えば、なぜそんな場所に足を置いていたのか、と訊かれるのは必定で、 まさか隠れてえっちぃことしてました、と告白できるはずもなく、瑠璃が返答に窮していると、 「ただいまー」 玄関より福音来たる。 「おかえりなさぁい」と日向。 「おかぁさん、おにぃちゃんが来てますよ」と珠希。 襖が開いて現れたのは、瑠璃が大人になったらこんな風になるのだろうか、と思わせられる、 妙齢の和風美人こと、五更家三姉妹の母君である。 パートの仕事をされていて、今日は午前のみのシフトだったようだ。 「こんちわ、お邪魔してます」 「あら、いらっしゃい京介くん。 お昼ご飯はもう食べた?瑠璃に作ってもらったのかしら?」 「いえ、家で食ってきました」 「そう。今日は、これからどこかに出かけるの?」 俺と瑠璃は顔を見合わせ、首を横に振る。 するとおばさんはニッコリ笑って、 「じゃあ、日向と珠希は邪魔ね。 二人とも、お母さんと一緒に買い物に行きましょう?」 「えー、やだぁ~~。せっかく京介くんが来てるのに~~」 「おにぃちゃんも、いっしょに買い物に行きます?」 「お姉ちゃんとお兄ちゃんはお留守番。 お菓子買ってきてあげるから、お母さんの荷物持ち手伝って?」 珠希は俺と母親の顔を何度も見比べていたが、 甘味の誘惑には抗えなかったようで、クレヨンを置いて立ち上がった。 意外だったのは日向の反応で、 「あたしィー、前から欲しかったシャーペンがあるんだけどぉー、 それ買ってくれるなら、荷物持ちしてあげてもいいよ? どーせ珠希は重いもの持てないし、あたしがいないと困るでしょっ?」 「……仕方ないわね、一つだけよ」 「やったっ」 交渉は成立した模様。 お菓子や文房具で釣られるとは、やっぱガキだなコイツら。 ……べっ、別に拗ねてるわけじゃないんだからね! 「京介くん、晩ご飯食べてくでしょ?何か食べたいものとかある?」 「日向ちゃんや珠希ちゃんの好きな物にしてあげてください」 「もう、遠慮しなくていいのに」 「ハイハーイ、あたしオムライスが食べたいな~~~っ」 「たまきはカレーライスがたべたい、です」 「どっちもなんて無理よ。二人で相談して一つに決めなさい。 それじゃあ、瑠璃、京介くん、お留守番頼むわね?」 「ええ」 「了解っす」 まず最初におばさんが玄関を出て、 オムライスがいい、カレーライスがいい、と舌鋒鋭く言い合いつつ、日向と珠希が後に続いた。 家は俄に静かになった――かと言えばそうでもなく、居間のTV画面の中では依然として、 マスケラの登場人物がスワヒリ語もかくやの難解極まる必殺技名を叫んでいる。 だが雑音の有無は大した問題ではなく、焦点はむしろ、 この家に俺と瑠璃以外の人間が存在しているか否か、にあった。 「瑠璃」 「京介」 俺たちはどちらからともなく唇を合わせた。 優しく触れあうような上品なキスは程なくして、激しく貪りあうような獣の接吻へ。 「京介っ………」 喘ぎながらも俺の名を呼ぶ姿がいじらしい。 瑠璃の体を壁に押しつけ、覆い被さるように抱き竦める。 ワンピースのスカート部分を捲り上げ、閉じられた瑠璃の股に、右足を差し入れる。 瑠璃の下腹部は、既に熱を持っていた。 薄い布越しに秘核を撫でると、瑠璃の体がぴくんと跳ねた。 俺は邪魔な下着を脱がしにかかった。その時だった。 「だ……だめっ……」 トン、と胸を突かれ、後じさる。 唇を繋ぐ銀の糸が断たれたのと同時に、俺は我に返った。 「……何がダメなんだよ?」 瑠璃は息を整えながら、責めるような声で言った。 「はぁっ……はぁ……こんなところで……来客があったら……どうするつもりなの……?」 「見せつけてやりゃあいい。取り込み中だと分かったら帰るだろ」 「ば、莫迦……本気で言っているなら、正気を疑うわよ」 それなら、と俺は訊いた。 「どこでならOKなんだ?」 瑠璃は顔を背けて「着いてきて」と言い、早足で歩き出した。 白いワンピースが、幻惑するように翻る。 行き先は瑠璃の部屋と相場が決まっていた。 俺はさながら獲物を追い詰める肉食動物のように、瑠璃の後を追いかけたのだが……しかし。 「おい、開けてくれよ」 「不可能よ。あなたが真名を取り戻すまで、真理の扉が開かれることはないわ」 ぴしゃりと閉め切られた襖の向こうから、瑠璃の低い声が聞こえてくる。 「真名?俺の名前は京介だろうが」 「いいえ、あなたはルシファーに裏切られたショックで、一時的に記憶を失っているだけ」 先ほどまでのエロ猫モードからは一転、 果たして何の気紛れか、瑠璃は黒猫モードに入っているらしかった。 だが、まあいい。天然の焦らしプレイには慣れている。少しくらいは付き合ってやるさ。 「近くに、あなたが記憶を取り戻すのに必要な魔導具が落ちているはずよ」 足下に視線を転じると、いつかコスプレ撮影会をした時に着た衣装と、文庫本くらいの厚さの小冊子が置かれていた。 「魔導具は見つかったかしら」 「……ああ、見つかった」 「よろしい。では、まず闇の渦と交信なさい。 変身の仕方くらいは覚えているでしょう?」 俺は『変身』を『着替え』に脳内変換し、着衣を交換していく。 泣けることに、玄関先で元気にはしゃいでいた俺のリヴァイアサンは、 今や、真夏のアスファルトに投げ出されたミミズのように萎縮していた。 「……変身したぞ」 「上出来よ。次に、"月夕の教典(ムーンライト・ダイアログ)"の113ページを開きなさい」 なんちゃらの教典とやらは、この荒い装丁の小冊子のことを指すのだろうか。 数ヶ月前にも"運命の記述(ディスティニー・レコード)"に振り回された記憶があるが、 よもやあの時の焼き直しをするんじゃあるまいな。 恐る恐る指定された113ページを開く。それは一言で表すなら――。 「マスケラのト書きか、これ?」 「な、何をわけの分からないことを言っているのかしら。 世迷い言を喋る暇があるなら、早くそこから166ページまでを暗記なさい」 厨二病全開のセリフと情景描写の約50ページ分を、今ここで暗記しろと? 冗談じゃねえ。三日掛けても無理だ。 「せめて、軽く目を通して」 切実な声に、渋々と肯く俺。 ざっとページを捲るが、ほとんど地の文のみで、真面目に読む気はさらさら無かった。 冒頭の会話から推察するに、かなり前に五更家の居間のテレビで見た、 主人公・真夜と旧敵・夜魔の女王が契約を結ぶシーンのようだが……。 「目を通したぞ」 「早いわね。それじゃあ冒頭の一文を読み上げて頂戴」 「えーっと……"真名を思い出した真夜は、夜魔の女王と再会を果たすべく、精神世界に没入(ダイブ)した"」 「違うわ。冒頭の真夜の『セリフ』よ」 なら初めからきちんとそう言えや。 「"これが真理の門……ここを通れば、俺はこれまで封滅した能力者たちと、再び相見えることになる……"」 うおお、鳥肌が立ってきた。 ただコスプレをするのみならず、セリフも言うとなると相当の苦行だな、こりゃ。 瑠璃はナレーター風に地の文を読み上げる。 「"長い葛藤の末、真夜はゆっくりと門に手を当て、押し開いた"」 「…………」 「"押し開いた"」 「…………」 「聞こえなかったかしら?"真夜が門を押し開いた"と言っているのよ」 「俺は今からナレーター……お前の言う通りに動かなくちゃならないのか」 「そうよ」 「俺の目の前にあるのは襖で、押し開くこともできないんだが」 「融通の利かない雄ね。これ以上わたしを失望させないで頂戴」 瑠璃はコホン、と空咳をひとつ、 「"長い葛藤の末、真夜はゆっくりと門に手を当て、押し開いた"」 俺はハァ、と溜息をひとつ、真理の門もとい襖を横に引いた。 内装は以前入ったときと特に変わりはない。 ただ、瑠璃の姿がどこにも見当たらなかった。 「"門の先に広がっていたのは、荒漠たる常夜の世界。 これまでに屠ったディアブロの想念を一身に浴びながら、 真夜はただひたすらに、夜魔の女王の気配を探し求めた"」 声は明らかに押し入れの中から聞こえているのだが、 突っこんでも余計な怒りを買うだけだと思い、 「"クイーン、お前の力が借りたい"」 「"真夜の心象世界に、彼の声は虚しく響き渡った。 負の思念は刻一刻と強くなっていく。長居は彼の肉体の所有権を、思念に奪われるも同義だった"」 「"出てこい、クイーン!俺の体が欲しくないのか!"」 「"真夜の精神体が限界を迎えかけたそのとき、紅蓮の炎が彼を取り囲んだ。 それは彼に害なす思念を灰燼に帰し、常夜の闇を嚇耀と照らしだした"」 ガラリ、と勢いよく押し入れの襖が開き、 二階部分から、新衣装を身に纏った瑠璃が現れる。 転倒を危ぶみ手を差し伸べると、ペシリ、と払い除けられた。 旧敵の助けは無用らしい。 「"クックック……無様ね、漆黒……いえ、今は真夜と呼ぶべきかしら。 姿形は能力者でも、肝心の力が使えないようでは、何の意味もないものね"」 瑠璃は横木に頭を打たないよう、姿勢を低くしながら押し入れから飛び出した。 お披露目をするように、クルリと畳の上でターンする。 そして上目遣いに俺を見つめ、 「どうかしら……おかしくない……?」 お前はいいよな。好き勝手に素に戻れて。 俺は上から下に瑠璃を眺め、忌憚なき感想を言ってやった。 「すげー似合ってるよ」 「……あ、ありがとう」 瑠璃が着ているのは、マスケラ二期の夜魔の女王の新コスチュームだった。 一期のロングドレス風とはうってかわって、上はスリーブレス、下はミニのフレアスカートと、 全体的に露出度の高い、要するにエロっちいテイストに仕上がっている。 おかげで俺のリヴァイアサンも僅かに復活し、 「また裁縫の腕上げたんじゃないか? ほら、こんな細かいところも――」 さり気なく触れようとしたところで、ひらりと身を躱される。 「"あなたがここに現れた理由は、全て分かっているわ"」 幕間はこれにて終了らしい。 「"ルシファーの裏切りに遭い、あなたは能力を失った。 他の能力者と戦うためには、新たなディアブロと契約を結ぶ必要がある。 けど、この私――夜魔の女王――が、そう易々と闇の力を譲り渡すと思って?"」 俺は冊子を構え直して言った。 「"どうすれば、俺と契約を結んでくれる?"」 「"あなたは一度私を滅ぼした仇敵。代償は大きいわよ"」 「"早く言え"」 初めて俺と真夜の気持ちが一致した瞬間である。 「"そうね……良いことを思いついたわ。 あなた、未来永劫、このわたしに傅くと誓いなさいな"」 「"ふざけるな。俺はお前の言いなりになんてならない。 交渉条件はイーブンだ。俺はお前と契約しなければ戦えない。 お前は俺と契約しなければ、俺が死ぬまで、この墓場のようなところで過ごすことになる"」 「"っふ、それはどうかしらね。わたしが存外、この場所を気に入っているとしたら?"」 「"……くっ"」 「"冗談よ。わたしとて、いつまでもこんな場所に引き籠もっているのはご免よ。 けど……、契約の前に、ひとつ約束して頂戴。 戦いが終わったその時は、わたしを闇の渦に返すと"」 「"分かった"」 瑠璃はナレーター役に転じ、 「"炎の円環の中、真夜とクイーンの距離は徐々に狭まっていく。 熱気と殺気に入り交じり、一刹那、肉欲の香が匂い立った"」 と言いながら、現実でも距離を詰めてきた。 なにしろ部屋が狭いので、移動は一瞬で終わった。 「"――これより、契約の儀を執り行う"」 瑠璃は厳かに言い……、前触れ無く、キスを仕掛けてきた。 応えようとしたところを、目線で制される。 されるがままでいろ、ということだろうか。 瑠璃の舌先が俺の唇を割り、まるで探し物を探すかのように、口内を満遍なく刺激する。 唾液の嚥下さえ許されない状況で、瑠璃は手際よく、俺の上着を脱がしていった。 瑠璃のひんやりした手が、俺の胸板に触れ、乳首を撫でさする。 「っ……く……」 変な声を上げそうになるのを必至に堪えながら、 俺は今の状況に纏わる、ある事実を思い出していた。 マスケラ二期の契約シーンは、その過激さから放送倫理に引っかかり、放映時に大幅な改変を余儀なくされたこと。 そして改変前の台本が制作関係者によりインターネット上に流出したと、掲示板で噂になっていたこと。 つまり、さっきの小冊子は……。 「……ん……む……っ……」 執拗に口蓋を侵され、思考を中断される。 復活した俺のリヴァイアサンに、瑠璃は右手で、衣装越しに触れてきた。 裏筋のあたりを爪先でなぞり、掌で玉袋の辺りを圧迫する。 情けない男の声が聞こえたと思ったら、それは俺自身の声だった。 「"契約には心身の同調が必要不可欠よ"」 夜魔の女王になりきった瑠璃が、耳許で囁く。 「"あなたはただ、わたしに身を委ねていればいい"」 耳穴が、温かく湿った何かに蹂躙される。 首筋を撫でられ、耳たぶを甘噛みされるごとに、背筋を快楽の電流が走った。 服越しの刺激だけで、射精してしまいそうな感覚があった。 「"フフ、出してしまいなさい、真夜。きっと、ものすごく気持ちよくなれるわ"」 瑠璃は俺の頭を抱え、止めとばかりに舌を絡めてくる。 股間を摩擦する瑠璃の手が速まり、重く、怠い感覚が腰を包み込む。 「ああっ、ダメだ……俺……もうっ……!」 勝ち誇った笑みを浮かべて、瑠璃は俺を見つめた。 俺も満面の笑顔で瑠璃を見つめ返してやった。 「"我慢できねぇ……なーんて言うと思ったか、夜魔の女王"」 「え?」 呆気に取られた瑠璃の頬を両手で挟み、今度はこちらから唇を押しつける。 玄関先でしたものと比較にならないほど濃厚なキスをしてやると、 瑠璃は腰が抜けたように座り込み、潤んだ瞳で俺を見上げた。 ささやかな背徳感が脳裏を過ぎる。 「"け、契約の儀はわたしが――"」 「"俺がしてやられてばかりだと思うなよ"」 攻守反転。 瑠璃の体に体重をかけ、畳の上に組み敷く。 手製の衣装を傷つけないよう、優しく上の着衣を脱がせると、 先ほどまでの威厳はどこへやら、瑠璃はイヤイヤをするように首を振った。 裸を見せ合った回数は既に十を超えているが、未だに羞恥は消えないようだ。 無論、俺としてもその方がそそるが。 「"契約を結ぶには、心身を同調させる必要があるんだろ? なら、俺もお前を気持ちよくしてやらないとな"」 「そんなセリフ……どこにも……や……んっ」 固く尖った乳首を口に含み、舌先でつつき、歯を立てる。 艶っぽい嬌声を聞きながら、瑠璃の秘所へと手を伸ばす。 サテン地のスカートを捲り上げると、ワンピースを着ていた時と違う黒の下着が覗いた。 おそらく、このコスプレのためにわざわざ履き替えたのだろう。 その役者魂には怖れ入るが……この分だと、また履き替える必要がありそうだ。 「"大洪水じゃねえか、夜魔の女王。 俺を責めてる時からこんなにしてたのか?とんだ変態だな"」 「ち、違っ……」 「……何が違うんだ?言ってみろよ」 言葉で嬲りつつ、俺は瑠璃の下着のクロッチ部分を脇にずらし、 濡れそぼった茂みに中指を埋没させていった。 股を閉じて抵抗しても、遅い。 親指の腹で充血した秘核を摩擦しながら、根本まで埋まった中指を、指先で円を描くように動かしてやると、 「っ……はぁっ……」 切なげな吐息を漏らし、身悶えする瑠璃。 しばし手淫を楽しんだ後、俺はお約束として、引き抜いた指を瑠璃の目の前に持って行き、 「"夜魔の女王も、所詮は女だな。いや、厭らしい雌か。 ぐしょぐしょに股ぐらを濡らして、ずっと男が欲しかったんだろう?あん?"」 あれ、真夜ってこんなキャラだったっけ。 自信は無いが、瑠璃の反応を見る限り、台詞選びは悪くなかったようだ。 「"そんなに意地悪……しないで頂戴……"」 白皙の肌を朱色に染めて、懇願するような眼差しを注いでくる。 ただそれだけの仕草で、俺のリヴァイアサンの硬度は三割増である。 俺は下の衣装を脱いで一物を取り出し、物欲しそうにひくつく割れ目に宛がった。 が、すぐには突き入れずに、瑠璃の耳許で囁く。 「"契約が完了すれば、俺とお前は対等の関係になるのかもしれない"」 「"…………"」 「"でも今だけは、俺がお前の主だ。 いいか、夜魔の女王。お前はこれから、ただの人間の男に、犯されるんだ"」 言い終えると同時に、一息に腰を沈ませる。 肉壺はこれまでにない熱さと湿り気で、俺の一物を包み込んだ。 「―――ッ」 背筋を弓形に反らせ、呼吸さえ忘れて快感に溺れる瑠璃。 性行時の快楽の度合いは、女の場合、精神状態が大きく影響するという。 その理論を信じるなら、夜魔の女王のコスプレをして、同じく仇敵・真夜のコスプレをした男に犯されているという状況は、 瑠璃に最高の快楽をもたらしているに違いなかった。 彼氏彼女のエッチよりも気持ちいい、と言外に言われたようで、悔しくないと言えば嘘になるが、 まあ仕方ないか、と諦めている自分がいるのも事実だ。 実際、普段よりずっと瑠璃の中の具合がいいしな。 「"もっとだ、もっと俺を満足させろ、夜魔の女王"」 小ぶりなお尻を抱え上げ、性欲処理機を相手にしているかのように、乱暴に腰を打ち付ける。 瑠璃は息を弾ませながら、 「"はぁっ……あっ……ふっ……あなた……真夜ではないわね……"」 役から外れすぎたか、と一瞬ドキリとしたが、 「"あっ……んっ……真夜の中の異形の血が……っ……本能の解放と共に目覚めたというの……"」 流石は瑠璃、脳内補正バッチリである。 コレ幸いと俺も追加設定に乗っかり、 「"ああ、そうだ。今の俺は真夜でも漆黒でもない、お前を犯し尽くすために生まれた人格だ"」 なるたけ低い声色で言い、根本まで一物を突きいれる。 最初の三回までは試行錯誤の連続だったものの、 今や瑠璃の体の悦ばせ方は、本人の次に知悉している自負が俺にはあった。 一物のカリ首を使い、秘核の裏側にあたる部分を、孫の手の要領で刺激すると、 「ああぁっ」と甲高い悲鳴を上げ、瑠璃はあっさりと絶頂に達した。 が、そこでストロークを加減してやるほど、俺が演じている役は優しくない。 「"もう……っ……ダメ……許して……お願い……"」 「"お前は黙って契約に集中しろ。 それともイキ癖がついて、契約に集中できなくなったか?"」 瑠璃は息も絶え絶えの様子で、首を横に振る。 「"はぁ……あぁっ……もう少しで……んっ……契約は、完了よ……"」 「"いいだろう。完了と同時に、俺もお前の中に、たっぷりと子種を注ぎ込んでやる。 どんなガキを孕むか楽しみだな"」 「"だ、ダメっ……それだけは……そんなことをされたら……わたしっ……"」 言葉とは裏腹に、瑠璃の中はキツさを増していった。 無数の襞が、ひとつひとつ別個の生き物のように絡みつき、 全体としての肉壁が、精を絞り尽くさんと蠕動する。 瑠璃に弄ばれていた時と違う、本物の射精感が込み上げてくる。 無論、さっきの台詞は演技で、俺は射精寸前で一物を引き抜き、瑠璃の真っ白なお腹の上で果てるつもりだった。 が、いざその時が来ると、一定以上腰を引くことができない。 理由は単純、瑠璃の両腕が俺の背中に、瑠璃の両足が俺の腰に絡みついているからである。 「お、おま……」 「大丈夫……っはぁ……今日は……安全な日……っ……だからぁ……」 ええい、ままよ。ここまで来たら、その言葉を信じるしかない。 俺は瑠璃の背中を浮かせるようにして、斜め下から一際強く、瑠璃の体を刺し貫いた。 「"イくぞ、夜魔の女王っ!"」 「"あぁぁあぁぁぁっ!"」 一体感に脳髄が痺れ、電流が脊髄を駆け抜ける。 溜まりに溜まった熱い塊を吐き出すように、俺は瑠璃の最奥で射精した。 「本当に大丈夫な日だったんだろうな」 畳の上に寝っ転がりながら、俺は隣の瑠璃に訊いた。 「……嘘はついていないわ」 危険日に中出しした場合、妊娠する確率は約10パーセントらしいが、 果たして安全日に中出しした場合は何パーセントなのだろうか……。 ああ、こんなことなら、もっと学友の猥談の輪に入っていれば良かったぜ。 「なあ……」 隣を見れば、瑠璃は未だ恍惚醒めやらぬ、と言った様子で、ぼうっと天井を見つめている。 「はは、よっぽどコスプレエッチが気に入ったか」 「な――わたしは本来、アニメに忠実な契約シーンの再現をするつもりだったのよ。 それをあなたが暴走して……」 「言い訳すんな。お前は最初から、俺を焦らして、暴走させるつもりだったんだろ。 そうすりゃ、俺に無理矢理コスプレエッチをさせられたって言い訳ができるからな」 きゅ、と下唇を噛む瑠璃。言い返せないってことは、図星だってことだ。 俺はそんな彼女の髪を、手櫛で梳いてやりながら、 「なら、最初から正直に言えっての。俺が嫌がると思ってたのか?」 「そんなこと……面と向かって、言えるわけがないじゃない」 それもそうか、と納得する。 俺だって瑠璃に『エッチの時俺のことをお兄ちゃんって呼んでくれ!』なんて死んでも言えねえ。 や、勘違いすんなよ、そんな願望はこれっぽっちもねえからな。 「これからは、好みの場面が出て来たら、遠慮なく言え。 俺も出来る限りの範囲で、役を演じてやるからよ」 「ええ……分かったわ。わたしは最早遠慮しない。 でも、当分の間は、二期の契約シーンに勝るシチュエーションは出てこないでしょうね」 やれやれ、そんなに真夜×夜魔の女王がお気に入りか。 真夜×ルシファーの健気責めツンデレ受け以外認めませんッ、という瀬菜の声が聞こえた気がしたが、無視した。 「けどな、瑠璃。コスプレエッチに協力するにあたって、一つ、条件があるぜ」 「何かしら?」 髪を撫でられるのが心地よいのか、蕩けた瞳で瑠璃がこちらを見る。 「コスプレエッチの後は、恋人同士のフツーのエッチもする。それが条件だ」 「ふふっ……」 と瑠璃は妖艶に笑い、獲物の反応を伺う蛇のように目を細めた。 「あなたは、真夜に妬いているのかしら? それとも自分の代わりがいるのではないかと、不安になったのかしら?」 ああ、そうだ。その通りだ。 俺はお前の望み通りの役柄を演じながら、一種の寂しさを感じていた。 瑠璃の目に映っているのは、俺ではなく、マスケラの主人公・真夜そのものなのではないか? 俺でなくとも、真夜を演じることができる男なら、瑠璃は誰でも良いのではないか? なーんてことを考えていたのさ。 「本当に、莫迦な雄ね」 瑠璃はくつくつと喉を鳴らし、身を起こして、俺の体にすり寄ってきた。 「わたしにとって、あなたは唯一無二の存在よ。 代わりなんていない。いるわけがない。 あなたがいなくなれば……、きっとわたしは死んでしまう」 「瑠璃……」 「さあ、今度は闇の契約ではなく……恋人の契りを交わしましょう?」 瑠璃が俺の上に跨がり、すっかり固さを取り戻した一物を、優しく手に取り、自身の秘裂に導く。 涎のように垂れる白濁液が、たまらなく淫靡だった。 「んっ……はぁぁ……」 一物が完全に呑み込まれる。 俺は瑠璃の体を引き寄せ、ぴたりと上半身を密着させながら、騎乗位で突き上げた。 「京介……あぁっ……好きぃっ……」 「俺もだ……大好きだぞ……瑠璃………」 コスプレエッチもいいが、やはり俺は、こっちの方が好みだ。 それから買い物に出かけた"二人"が帰宅する直前まで、俺たちは深く愛し合った。 さて、この話には少し続きがある。 五更家で晩ご飯――カレーライス――をご馳走になった俺は、 今、下の妹二人と一緒に、居間でテレビを眺めていた。 台所ではおばさんと瑠璃が洗い物をしている。 親父さんは家から遠く離れた仕事場で、泊まり込みでお仕事……らしい。 何度か顔を合わせたことがあるが、外見内面ともに穏やかな、優しい人だった。 壁時計が八時の鐘を鳴らすのと同時に、珠希が小さな欠伸をした。 「ん、珠希、もうおねむ?今日は早いね」 「買い物に行ったせいで、疲れたのかもな」 日向は普通のお姉ちゃんらしく、優しい口調で尋ねた。 「どうする?今日はお風呂入らないで、お布団入る?」 「……お風呂、入りたいです」 この歳でも女の子か。 「便所ついでに、風呂の準備してくる。寝入るなよ、珠希」 俺は珠希の頭を撫でて、立ち上がった。 五更家の勝手は知ったるもので、俺はさして迷うことなく、縁側の廊下を進んでいった。 「待って待って、京介くんっ!」 トットットット、と小気味良い八拍子が聞こえ、背中に何かが激突したかと思えば、日向だった。 「あたしもお風呂入れるの、手伝うよ」 「一人で出来る。つーか、手伝うって何を手伝うんだ」 「ねーねー、京介くんは今日お泊まりするの?」 人の話聞いてねえな、コイツ。 「しねえよ」 「え~~~~っ!なんでなんで? 今日はお父さんも仕事でいないしィ、あたしと一晩中ラブラブする絶好のチャンスじゃん?」 「黙れマセガキ。お前とラブラブしてどうすんだ」 「京介くんひっどぉ~~~~い!今あたし超傷ついたんだからね!」 ぷくーと頬を膨らませ、睨み付けてくる日向。 ……良い機会だ。ここらで灸を据えてやるとするか。 俺は屈み込み、日向と視線の高さを合わせて、 「お前、ラブラブの意味分かって言ってんのか?」 「えっ」 「ラブラブするってのが何をすることか、具体的に言えるか?」 「えっと、それは……」 日向は顔を真っ赤にさせて言った。 「し、知らないっ!」 「ウソつけ」 「ウソなんかついてないもん!」 「見たままを言えばいいんだ、できるだろ」 日向の顔色が、赤→白→青→赤と目まぐるしく変化する。 「お前なあ……覗きがバレてないとでも思ってたのか」 「……なんで」 「足音とか……なんつーか、気配?」 「ル、ルリ姉も知ってるの?」 「いいや、あいつは気づいてないみたいだ。 気づいてたら、何かしらお前に言ってただろうしな」 日向が俺とルリの秘め事を覗き見していることには、結構前から気づいていた。 今日、日向が母親の買い物に着いていった時も、 晩飯をオムライスとカレーライスのどちらするか珠希と揉めていたが、 結局出て来たのは珠希が希望したカレーライス、 日向が折れたのか、とおばさんに聞いてみたところ、 道中、突然日向が「友達を見つけたから喋ってくる!」と言って、お手伝いを放棄したからだそうで、 しかし日向の行き先は十中八九、俺と瑠璃が愛し合う自宅だったに違いない。 一部始終を盗み見た日向は、おばさんや珠希が帰ってくる頃を見計らい、 一度家を出た後で、友達と遊んできた風を装い、遅れて帰宅したのだろう。あくまで推測だが。 「京介くん、エスパー?」 当たってたのかよ。俺は溜息を吐いて言った。 「性に興味があることを、責める気はねえ。 でもな、そういうのは、保健体育の教科書見て満足しとけ」 「小学校で……そういうの、教えてくれないし」 「そりゃあ、お前くらいの年で、んな知識はまだ必要ねえからな。実技の観察なんて尚更だ」 踵を返して風呂場に向かうと、日向は俺の行く手に回り込み、腰の辺りに抱きついてきた。 「京介くんは、勘違いしてる。 あたしが京介くんとルリ姉が、エッチなことしてるの見てたのは……悔しかったから。 ルリ姉ばっかり、ずるい。あたしだって、京介くんのこと大好きなのに」 声には湿り気が混じり、本気の度合いが伝わってきた。 「……ルリ姉にしてるのと同じこと、あたしにもしてよ」 頭痛と目眩と顔の火照りが、いっぺんに俺を襲う。 オー、ジーザス。 なぜ神はかような試練を、無垢なる羊に与えたもうたのか。 どうすればいい。どうすれば、この場を丸く収められる? どう答えれば、日向を傷つけずにすむ? 「なあ、日向。顔を上げてくれ」 「……うん」 結局、俺は先人の知恵に頼ることにした。 彼女の妹に惚れられたが、その子の幼さ故に、慕情を退けざるを得ない、 そんなエロゲ的展開を乗り切れるのは、同じくエロゲ主人公のみである。 ありがとう桐乃。俺、マジで妹ゲーやっといて良かったわ。 「俺がお前に、瑠璃にしたみたいなことをしたら、色々と問題があるんだよ。 それくらいは分かるよな?」 「うん……犯罪になっちゃうんだよね?」 「そうだ。それに何より、お前の体が、まだ完全に男を受け入れられるように出来てない。 お前も最初に覗いたときは、怖かったんじゃないか?」 コクコク、と日向は頷き、 「でもね、ルリ姉も最初の頃はすっごく痛がってたけど、 三回目くらいからかなぁ、今度はすっごく気持ち良さそうに――」 「あーあー皆まで言うな。とにかく、だ。 お前が俺とそういうことをするには、まだ五年も六年も早い。 いっぱい飯食って、いっぱい成長して、出るとこ出してから出直してこい」 俺は冗談交じりに言って、日向の胸を突いてやった。 きゃ、と可愛らしい悲鳴を上げて、日向は無い胸を隠す素振りをする。 「京介くんのエッチ……でも、期待してもいいんだよね」 「おう」 中学生、高校生に上がれば、日向も人並みに恋をするだろう。 そうすれば数年後には、この日の約束は、恥ずかしい思い出として風化しているはずだ。 俺はそう高をくくっていた。 「あたし、一途だよ。京介くんが思ってるより、ずっと」 ちゅ、と懐かしい響きが聞こえた。 「呪い、かけたから。ルリ姉がかけたのと、同じくらい強力なヤツ」 はにかみ笑いを浮かべた日向が、ステップを刻んで距離を取る。 唇に残る、熱く湿ったキスの痕。頬にされるのとは訳が違う。 しかも呪いって……お前は五更家の反厨二病勢力筆頭じゃなかったのかよ。 狼狽える俺を余所に、日向の体がピタリと静止した。 「どうしたんだ……?」 「…………」 日向は一点を凝視したまま、一言も喋らない。 俺は妙な胸騒ぎを感じて振り返った。 ――夜魔の女王がそこにいた。 「そう。そういうことだったのね。 これまで考えすぎだと、有り得ないと、自分に言い聞かせてきたけれど……。 やっぱり、わたしが甘かったみたい。 あなたがここまで節操のない雄だと、見極め切れていなかったのだから」 「瑠璃、少しでいい。少しでいいから俺の話を、」 「言い訳無用。あなたの罪は極刑……いえ、万死に値するわ」 「ル、ルリ姉、京介くんは悪くないよ」 「黙りなさい」 「ひうっ」 ああ、今日は世にも珍しい日だ。 黒猫、白猫、エロ猫、そして闇猫。瑠璃の四変化を見られるなんてな。 どこから持ってきたのだろうか、彼女の手には、鋭利なGペンが握られていた。 あれで刺されたらさぞかし痛いことだろう。 「死になさい」 ああ、いったい俺は、どこで選択肢を間違えちまったんだ? 凄艶な笑顔が、鬼の形相に変わった。 俺は土下座作戦を中止し、裸足で庭に逃げ出した。 おしまい!
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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1289713269/417-422 黒猫の告白を受け、付き合うことを決めた日の深夜。 安らかに眠っていた俺の頬に、バチンッ!と痛みが走った。 眠りについていた俺が目覚めるのに十分な痛み。 「っっで……!?」 意識が覚醒し始め、腰に感じる重みと、熱。 違和感がある。体温以上の熱が、俺の芯にまとわりつくような感覚。 ともあれ、こんなマネをしでかす奴は後何年いきてもコイツしかいないだろう……。 「てて……今度はなんのつもりだ……おまえ……っ」 ぼんやりと瞼を持ち上げながら……侵入者を確認するよう問いかける。 「う……うる、さい!……静かにしろ……っ!!」 寝込みを襲撃した挙句、頬打ちで起こしたあげく大した台詞だったが……、 視界に移った桐乃は、……耐え難い怒りを宿しているような、真っ赤に染まった顔にぼろぼろと涙を添えて、俺を睨みつけている。 だが、体に感じる違和感が俺を襲い…それに気づいた瞬間一瞬でその表情の事さえ忘れてしまい、俺は声をあげた。 「おま……っ!なんで、ハダカ……っつーか…っ!!」 ありえない事だった。 忌々しい妹の身体に……、俺のモノが、ずっぷりと咥えこまれていた。 接合部には桐乃の純潔の証であろう血が、電気の消えた部屋だってのにいやにはっきりと見えた。 「うるさいって言ってるでしょ……っ!!」 お前のほうが声でけーよ、と一瞬思うものの、桐乃がゆらりと腰を浮かす。 その僅かな粘膜の摩擦の生み出す快感に、意識が一瞬奪われる。 「っ、うお……」 人生で初めて味わう感覚に、思わず声が漏れてしまう。 桐乃はそれを聞いてか、にや、と口角を上げて……、ずちゅずちゅと叩きつけるように腰を振り出した。 「ぐっ……、あ、っくっ……うぅ……!」 恐らく桐乃は純潔の痛みを堪えながら無理矢理腰を振っているのだろう。 涙と、苦悶にまみれながら、俺を睨み行為の熱を上げていく。 「っく……なんだってんだ、っ、この……!」 俺は無理矢理桐乃の腰を掴み、激しさを増すその動きを止めようと力をこめた。 腕を伸ばした際に、上半身が持ち上がり、桐乃の中を突き上げる格好となって、桐乃が高い声を上げて動きを止める。 「う、ぁ……ぁっ!」 ごり、という感覚に妹の深い部分に俺のモノが入り込むのが強烈に意識させられた。 「どういうつもりだおまえ……、さすがにシャレになってないぞ……」 身体の芯を貫かれ、さすがの桐乃も力が入らなくなったのか、へたり込むように身体を傾けてくる。 「あ……あんたには、カンケーない……」 関係ないわけがない。 俺はこいつがいままでしでかした色んなことに対して、理不尽さや怒りを感じながらも付き合ってきてやったが…… それら全部をひっくるめて足した以上の怒りを、俺は妹に抱いていた。 俺はこいつの事が大嫌いだし、馬鹿な事やろうが構いはしない…… ただ俺はどうしようもないシスコンだから、その馬鹿な真似で困ってやがったら助けてやってもいい。そう思えるようになってたんだ。 けれど今回は、違う。 「俺は、黒猫と付き合う事にしたって今日、おまえに言ったな?」 桐乃は一瞬、聞きたくないというように表情を青ざめさせた後、顔を真っ赤にして怒りの視線を浴びせてきた。 本当にワガママな奴だ。これだけの事をしておきながら、兄の説教なんざ聞きたくはないのだろう。 「そ、それが、なに……」 コイツは多分……悔しかったんだろう。 黒猫に恋人ができて関係が進み、女として追い抜かれるのが。 今どきの中学生らしい、誰々ちゃんはもうヤったとかっていう、くだらない背伸び。 「こんなことしたって、何にもならねーよ……」 俺の怒りの元は、多分これだ。 必死こいて守ってきた妹が、くだらねー理由で処女を失う。 兄として許せるわけがないじゃねーか。 桐乃は俺以上に、ぐちゃぐちゃな感情が暴走するように高ぶっているのか、俺の胸をどんと叩き、叫んだ。 「そんなの……そんなの!……わかってる……っ!!こんなの、もう遅いって……っっ!!」 感情のぶつけ先がわからないのか、桐乃は再び腰を激しく動かしだした。 うっ、うっ、と……桐乃の泣き声と、二人の繋がった部分の水音が部屋にいやに大きく響く。 「でも……っ!しょうがないじゃん……!!……あたし、だって……」 「なん……っ」 何がしょうがないのかわからなかったが…… 桐乃の激情にうろたえる俺を、感情と行為で荒い吐息を漏らしながら桐乃は身体を前に倒してきた。 まるで抱きつくような姿勢になって一言。 「お願い……だからぁ……っ、今だけ……」 嗚咽を交えながら漏らす桐乃の言葉は、途切れ途切れになりながらも耳に入ってきた。 人生相談が終わった後、こいつには何個も『お願い』をされてきたが…… でも、これまでのどんな『お願い』より、切なものなのだと……伝わってきた。 ――――今だけでも……やさしく、してよ。 で―― 体力を一気に使いすぎたのか、弱弱しくなった桐乃は俺と身体の位置を入れ替えた。 その間も、俺たちの身体は繋がったまま。 心はすれ違ったままだがな……なんて中二病っぽい言葉が頭に浮かんできたのは、恋人の影響だろうか。 黒猫には悪いが……こうなった以上、俺とこいつでこの秘密を抱えていくしかない。 「あんた……今、クソ猫のこと、考えてたでしょ」 桐乃の冷めた目が突き刺さる。てかなんでわかんの?エスパーなの? 弁明しても仕方がないので、ここは素直に謝るとする。 「……すまん」 「女の子と一緒にいる時、他の女の子の事考えたり話題にしちゃダメだっての……常識でしょ?」 「……くっ」 悔しいが言うとおりかもしれない。今後は気をつけよう。 「あーやだやだ。これだから童貞は……」 「おまえも処女だろーが!」 いや、実際お互いもう、そうではなくなってしまったのだが、思わず突っ込み返してしまった。 ぶつくさ言う桐乃を見て、なんとなくいつもの調子が戻ってきた気がして、俺は少し安堵した。 「いいからさ……その……、して欲しい……」 「あ、ああ……」 しおらしく、見上げてくる桐乃。 こいつがして欲しいことをして欲しいとはっきり言うのは相当珍しい気がする。 が……こいつの言うとおり、俺は童貞なのだ。どうしたらいいのか一瞬あせってしまう。 とはいえそれも一瞬の事だった。 俺と、桐乃の間には築き上げてきたものがある……そう、エロゲーだ。 俺はそれに倣って、できるだけ桐乃に優しく行為を進める事にした。 「桐乃……」 そっと低く、囁くように名前を呼ぶ。 そうしながらゆっくりと……キスをするよう身体を傾けていく。 「……」 身体を通して、びく、っと桐乃が身を固くするのが伝わった。 顔を近づけると、暗い部屋でも桐乃の体がはっきりと見えた。 改めて見るとこいつの身体は凄いもんである。 モデルやってるだけあって……各所のバランスの良さや、肌のキメがカリ●アンに出てた女優とは比べ物にならないのだ。 思わず触れたくなってしまい……中学生とは思えない美しい形の胸に手を重ねてしまう。 「んっ……」 身構えるような表情だった桐乃の身体から、ふっと力が抜ける。代わりに一瞬冷たい視線を感じたような気がした。 初めてじっくりと触れる胸の柔らかさは……妹のものとはいえ、感動を覚えるほどだった。 「おまえって……すげー綺麗だな……」 「っぅ……は……」 きゅん、と桐乃の中のモノが締め付けられる。胸が感じるのだろうか? そのまま手で胸の形を歪めながら……俺は自然と腰を動かし始めていた。 「く……んぁ……は、ぁぁ……」 や、やべえ…… 何がやばいって、膣の感覚ももちろんだが……あの桐乃が、俺の動きひとつひとつに敏感に声を漏らす事だ。 「す、すげえ……」 「う、ぁ…っ、あ、き、気持ち……いい……?」 「あ、ああ……」 思わず素直にうなずいてしまう。正直、余裕がなかった。 「あ、は……っ……あたし、たち……相性いいのかもね……あたしももうあんま、痛くなくて、さ……」 エロゲーヒロインも処女のとき痛がるが、現実の女性はそのは比ではないという話をネットで見たことがある。 だってのに桐乃は、それこそエロゲーみたいに甘い声を、俺が腰を動かすだけであげていた。 次第に俺たちの行為は熱を増し、複雑な感情と、桐乃の膣をぐちゃぐちゃにかき混ぜていった。 「っっ……はぁ、っっ……桐乃ぉ……っ!」 「ひ、ぃぁ……ちょ……奥、奥ばっかり……、あ、あぁぁっ!!」 こいつの性格みたいに強烈な締め付けが、何度も俺を襲う。 ひくひくと小刻みに痙攣を始め、イキそうになってるのだろう。 意識が半分飛んでいるのか、とろけた瞳でだらしなく口を開きっぱなしにして喘ぐの妹を見ていると、俺もぞわぞわとした快感がこみ上げてくる。 「んんんぅぅぅっ……あ、う、……」 そのとろけた瞳と、視線が交わる。どこか困ったような顔で、何か言い足そうにしている。 「……ま、前みたいに、京介って呼んでも、構わないぞ」 俺は照れくさくて、桐乃の意識を朧にしようと、奥の敏感な所をぐりぐり攻め立てながら言う。 「あ、あ、あ、っっ……きょ、京介……京介……っ!!」 途端、首に腕が回され、脚も腰の後ろで固く結ばれる。 敏感な所を刺激され続けてなお、欲求が高まったのか、桐乃はいやらしく腰を揺すり、動きを重ねてくる。 「や、やべえ……っ、桐乃、いきそうだ……」 訴えるものの、腰をがっちりと脚で押さえつけられ、引く事ができず……かといって快感に抗えず、腰を動かしながら叫ぶ。 「~~~っっ……あ、たしも……いっちゃう……京介……、おいでって言って……昔みたいにぃ……っ!」 昔みたいに、という言葉になぜか胸が締め付けられる。いつの事か、思い出す事はできないのに……。 「あ、ああ……桐乃……くうっ、おいで……!」 「京介ぇ……いっちゃう、いっちゃう……っ、あ、あ、ひぁぁぁぁ……っ!!」 囁いた途端、桐乃の全身がぎゅう、と強張り……締め付けがいっそう強まる。 「くっっ…、ぁ……」 どくん、と鼓動のような俺の痙攣が、桐乃の中で爆発する。 魂さえ吸い取られるような快感が、痙攣のたびに桐乃に注がれていく。 桐乃に腰を押さえられているのもあるが……あまりの快感に抜くという意思さえ奪われてしまっていた。 「あ、あ、あ……中……んっっ、ぁ……」 桐乃は注がれるたびにきゅんきゅんと締め付け、俺のものを全力で絞りだそうとしてくる。 出されるたび、はぁ……とため息を漏らしながら、呆然とそれを受け入れている。 全て注ぎ終えると……とんでもない脱力感が襲いかかってくる。 ぐったりと無様に桐乃に覆いかぶさると、そのまま一気に睡魔が襲ってくる。 「は……ん…………」 桐乃の声も抱擁も、穏やかなものに変わっていた。 包まれるような温かさに……俺はそのまま意識を埋没させた。 「……ありがとね、兄貴……」 やわらかいものが唇に触れた。ような気がした。 脳みそを蜂蜜に着けているような、甘ったるい倦怠感。 安らかに眠っていた俺の頬に、バチンッ!と痛みが走った。 「い、いい加減におきろっての!」 意識が急速に戻される。 「う、ぁ……なんだ……」 「ハァ?なんだじゃない。あんた何女の子放り出して朝まで寝こけてるわけ?ホントサイテー」 なんだ。なんで俺は朝から妹に罵倒されてるんだ? そっと身を起こす。首に巻かれていた腕が解け、身を起こした拍子にぐちゅり、と不快な音が耳に触る。 「なん……だと……」 思い出した。 そしてえらい事になっていた。カーテン越しに空が白んで朝になっているのがわかる。 そして…… 「妹に中出ししたあげく挿入したままで朝まで眠る最低鬼畜兄ね」 身体の下にいたままの桐乃がいつもの調子を取り戻したのかこっちを睨んで静かに言う。 てか何?お前俺が寝てる間ずっと下にいたの?重いんじゃないの?身体横にずらせばいいんじゃないの? 「チッ……ホント最悪……抜いたらこぼれてシーツえらい事になりそうだからじっとしてたのに……、バカがおきた拍子に抜けちゃうし」 妹様のおっしゃるとおり、とろぉ……、と、桐乃の膣から精液がたれ落ちていっている。俺のシーツが精液でヤバイ。 精液を零しながらひく、と震える桐乃の膣と、むずがゆそうな表情の桐乃のせいで、トランクスの前開きから顔を出したままのリヴァイアサンも目覚めそうだった。 「ほら、さっさとどいて。お父さんたちおきる前にシーツしまってシャワー浴びないと……」 「あ、ああ……確かにそりゃやべえな……」 汚れたシーツを見下ろす。親父に見つかったら俺は色んな意味で死ぬだろう事が想像にかたくない。 どうにかバレずにうまく洗っちまうか、こっそり隠して処分しないといけなさそうだ……言われるとおりベッドから立ち上がる。 「し、し、シーツは……血がついてて洗ってもすぐ落ちなさそうだし……チッ……滅茶苦茶嫌……嫌だけど……、あたしの部屋の隠しスペースに、し、しまっておくから、あんた先にシャワー浴びてきて」 「先に身体洗ったほうがいいの、オマエじゃねーの?俺は、汚れてる部分そんなにないし……」 しいて言えばトランクスの、桐乃と繋がっていた部分の根元が汚れているくらいだ。 「あたしはたまに朝シャワー浴びてるけど、あんたずぼらだからそんなことした事ないでしょ?……それに、あたしは色々準備があるし……」 桐乃の準備ってのはよくわからねーが、確かに親父達が起きる前に俺がシャワーを済ませたほうがよさそうだった。 というか、なんであんな事があったばっかりなのにこいつはこんなに冷静なの?シミュレートでもしてたのかって感じだ。 「まぁ……確かに言うとおりだな。じゃあ、悪いが先にいただくぜ」 「そ、そうだ……あんたのパンツにも、あたしの血ついてるかもしんないじゃん……?一緒にしまっておいたほうがいい、かも」 「何オマエ……っ、妹にパンツ隠してもらう為に、俺にここでパンツ脱いでシャワー浴びに行けって?」 「し、しかたないじゃん……あたしだってキモい兄貴のパンツ、部屋にしまうのなんて嫌だっての……」 ぐう……っ、しかし可能な限り痕跡は隠さなくちゃならん。洗濯をするであろううちの母親は変なところで目ざといのだ。 「ほ、ほら……。さっさといってきてよね。シャワー浴びるヒマなくて変態兄のせ、精液……中に入ったまま学校いくとかどんなエロゲって感じだし……」 ふいっと顔を背けて桐乃が言う。おかげで表情は読み取れないが、こっちをみていたら間違いなく例の侮蔑と嫌悪の混じったまなざしだろう。 俺はそれに背を向ける形で、親父達を起こさないようできるだけそっとシャワーを浴びる事にした。 その後、結局シーツの処理に手間取ったのか、桐乃はシャワーを浴びる事ができず学校へ行ったようだった。 きっとコレクションが汚れないようにシーツを隠すのが大変だったんだろうな。 これで俺と桐乃の関係が変わったかというと、多分そんなことはなかった。 黒猫との事で……なんやかんやと激動は続いたが、あんな事があったわりに桐乃はいつもどおりだった。 黒猫といい、桐乃といい、お前らなんでキスとかセックスとかして平気でいられるの? 俺はしばらくの間、桐乃との距離の測り方がわからずそわそわとした日々を送っていたが、それもいつしかなくなった。 俺が久しぶりに……妹の"コレクション"を見せられる機会が来るまでは。 終
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924 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/28(火) 17 24 09.67 ID 3HglxMaxo 夏休み、二十日目 名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/10(水) xx xx xx.xx ID xxxxxxxxx さて、夏休みも残すところ1/3だ 次≫933 933 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/28(火) 17 30 59.25 ID MYRwn1Wdo 家族で食事に両親へコンドームをプレゼント 938 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/28(火) 17 33 12.31 ID MYRwn1Wdo ようやく両親へ親孝行できるな 大介には迷惑をかけすぎたからな 939 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/28(火) 17 34 05.48 ID HzlNg7VAO ≫933 なんつぅ爆弾を… 942 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/28(火) 17 36 50.31 ID qHzPUd5Fo 桐乃必死ワロタwwwwwwwwww 945 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/28(火) 17 54 43.87 ID CjSueZ8DO パスはきりりんの名前だったのか? とにかく桐乃かわいいよ桐乃 951 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/28(火) 18 36 29.16 ID p0QEl0kIO 桐乃の好感度高えw 952 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/28(火) 18 47 11.32 ID yRr27yJ30 一度は-6まで下がってたはずなのに… 953 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/28(火) 18 59 25.41 ID 4FjVqR9Vo とうとう高感度トップだった加奈子を追い抜いた・・・・だと・・・・・!? 959 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/28(火) 19 38 58.34 ID mz8xBw/IO 桐乃爆釣りでワロタwwwwwwwwwwww もうだめだこいつwwwwwwwwww 980 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/29(水) 16 41 01.61 ID VI0bNXsQo 「気まずいなんてレベルじゃねえぞ」 親父たちが現役でないならまだしも、もし現役であってみろ。 “色々と聞こえてるくるからやるなら静かにお願いします”というメッセージと取られかねんぞ。 そもそもからして、食事中に渡す意義がわからねえ。 「まあ、いい。今回は割とすんなり誤魔化し方を思いついたからな」 ふっ、まあ見てろって。俺の危機回避能力をな。 例によって、勢いで誤魔化す方針なのは変わらないけどな。 早々にリカバリー方法を思いついた俺は、早速朝のコンビニへと走った。 「親父、お袋。渡しておきたいものがあるんだ」 家族そろっての朝飯時に、俺はそう切り出した。 「む……なんだ?」 「プレゼント? 京介にしては珍しいじゃない。でも、今日って何かの記念日とかだっけ?」 「記念日か。確かにそう言っても差し支えない」 正直ふざけ半分でないとやってられないが、そこをぐっと堪え、深刻な顔で語りだす。 「俺、ようやく気付いたんだ。だから、何も言わずこれを受け取ってくれ」 そう言って、近藤さんを差し出す俺。 「「「ぼふぉあ!」」」 味噌汁、お茶、米粒をそれぞれ吹きだす親父にお袋、そして桐乃。 「京介、貴様! 朝からなんの冗談だ!」 「冗談じゃねえ! こんな真似冗談でできるか!」 俺の、まっとう?な反論に。思わず「む……」と押し黙る親父。 桐乃は口をぽかんと開けて思考停止状態に陥っている。 そらそうだろう。兄貴が、何をとち狂ったのか、朝飯時、家族の前でいきなり近藤さんを取り出すんだもんな。 考えるのを放棄したくなるのもわかるよ。 「俺、やっと気づいたんだ」 「き、きき、気づいたって何を?」 なぜか異様に動揺するお袋。 「俺の妹は桐乃一人だってことに!」 「「……はあ?」」 「何を言っとるんだ、京介」 一転して、全員が同じようなリアクションを取る。 呆れたような、不可解なものを見たような……もっと端的に言うと、「暑さで頭でもやられたのか?」みたいな表情。 「……次の休み、クーラー買いに行くとするか。流石に、京介の部屋だけクーラーなしは可哀想だったな」 「ええ。そうしましょうか」 「うん、そうしてあげて」 「待ってくれ、俺は正気だ」 981 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/29(水) 16 41 30.05 ID VI0bNXsQo 俺の言い訳タイムはまだ始まったばかりなんだぜ? 頭のネジが吹っ飛んだ判定を下すのは早計というもの。 最後までしっかり聞いてから判断してくれ。 「俺の妹は桐乃一人なんだよ」 「はあ? そんなの当たり前じゃん。お父さんに隠し子がいるわけないし」 「そうじゃねえ」 “俺の妹は桐乃一人” これの意味はそうじゃねえんだ。 「俺の妹は桐乃以外に務まらない。俺は桐乃以外の妹は欲しくないって意味なんだよ!」 「!」 俺の言葉を聞いた瞬間、桐乃はまるで雷に打たれたかのように体をびくりとさせた。 しかし、一方の親父たちは急速に冷静さを取り戻し始めた。 「だから、親父たちにこれを渡すんだ! 親父たちが現役かどうかは知らんし、そんなことは関係ない!」 俺は、桐乃以外の妹なんて欲しくない。その決意の証としてこれを渡すんだ。 「俺は! 桐乃を! 妹として! 愛しているんだああああああ!!」 言った……言ってやったぞ! 一部の隙もない完璧な言い訳だ。 「あんたたち、いつの間にかすんごく仲良くなってたのね」 「京介。桐乃のことは頼んだぞ」 親父たちも、見ているこっちが微笑ましいくらいのほくほく顔だし、今回の危機回避っぷりは今まででも最高位に位置するんじゃないだろうか。 そして、当の桐乃本人はというと、 「あ、あんた……それ、本気なの?」 「当たり前だ。……最初に言ったろ? 冗談でこんなことできるか――って」 「うん……うん!」 夏休み、二十日目。朝パート 安価成功 名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/10(水) xx xx xx.xx ID xxxxxxxxx 俺の危機回避っぷりも板についてきた感があるな まあ、俺にかかればこんなもんさ! と、今まではここで調子に乗って「何でも来い!」と言って痛い目を見てきたわけだが今日は違う 昔の人は言いました。勝って兜の緒を締めよ ふははは! 今の俺に不可能はない! 何でも来いやああ! ≫990 989 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 16 47 44.06 ID 1TacEOtSo 桐乃の部屋に聞こえるように そうだ桐乃は妹なんだ、妹なんだ、でも俺はあああああと 身悶える声を出す 990 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 16 47 45.61 ID xRBYE6TxP 妹に真正面からハグしてみる 991 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 16 47 47.30 ID IhB7yA2O0 パイタッチ 992 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 16 47 49.25 ID qNa2jNCDO フェイトさんに夜道襲いかかる 996 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 16 52 07.85 ID khhe+6hDo ≫989-992がデッドヒートすぎるだろJK